先週末の土曜日に那覇市内の小空間で開かれた沖縄朗読可否の会公演に足を運んだ。1部・2部構成であったが、仕事の都合で2部を拝聴した。作品は谷崎潤一郎の「刺青」である。静謐な空間に淀むような語りが訥々と流れる、まさに心の贅沢だ。可否の会とは会友として10数年のおつきあいだが、1995年の舞台朗読教室の創立以来、20年という大きな節目を迎えることになった。ここまでの足取りを辿ると実に感慨深いことだ。6月15日・日曜日は南城市佐敷の竹馬館で65回目となる試演会が催される。主宰、三上左京。沖縄可否の会・舞台朗読に触れてみるのも宜しい。