昨日はうふあがり島、大東島でも北大東島について触れたが、せっかくなので南大東島についても感想など・・。以前、開拓100周年を控えた島に取材で立ち寄り、島の人たちに色々親切にしていただいた。おかげで取材ははかどり、忘れられない思い出が出来た。ここも北大東同様に周囲は断崖絶壁、正に絶海の孤島。砂が手に入らないので、住宅はトタンなどで屋根を葺き、台風対策で平屋建てが多い。海水プールは海岸の岩石を正方形に切り抜いた天然のプール、潮の干満でプールの水量が上下する。水上ゴルフレンジは打ちっ放しだが、ボールが水に浮くので回収しやすい。星野洞は神秘的な洞窟で、海水面より下では気のせいか塩気を感じる。これは島の池でもそうだが、淡水と海水が微妙な配分で交わるため、植物や動物の分布は興味深い。醤油ベースのタレで甘酢めしでまとめた大東すしは、サワラやマグロを乗せた保存食。木灰そばの大東そばは飽きが来ない。海水の淡水化装置で水道が普及しているが、何と申しましょうか、ヌルヌル感があって軟水に近い。さて、断崖絶壁なので港から真下を眺めると水深50メートルは悠にあるし、磯マグロのような巨体が泳いでいるのが確認出来るのだ。サビキ釣りで3キロほどのカンパチを釣り上げたときは「やったぜ」、近くの人がタモ(これが7~8メートルはある長さ)で取り上げてくれた。その後、島の居酒屋でカンパチを刺身にさばいてもらい(これが10人前はあった)、美味しく南海の美味を頂いた。あ~、また釣りに行きたい。で、半永久的に続く港の工事で島には数十人の作業員が滞在しており、居酒屋は勿論、スナックも数軒。島民1500名の島で、年中行事以外に娯楽といえば釣りぐらいなので、お酒は必要なのでせう。小生が滞在中にお邪魔した1軒は、あらま?女性たちの国籍がロシアやフィリピンと実にインターナショナルであった。絶海の孤島で国際交流を果たしたのね。ボロジノアイランドの由来は1820年に付近を航海中のロシアの軍艦ボロジノ号が島を発見したことに由来するのだ。