昨晩とは異なり、一面の雲に覆われた冬空には星が見えませんね。東の上空を見上げると、眠らない街・新宿方面は相変わらず明るいですね。さて今宵も近所で、拍子木の音が聞こえてきました。カチン・・・カチン・・・と乾いた音に続いて「火の用心」の声が冷気を帯びた空に響いています。聴いていると「火の用心!」の声は一定のリズムがありますね。張り上げるのではなく、声が通るように「火のよ・・・うじん」と、抑揚をつけています。この「火の用心」・ひと昔前はどこでも見聞きした光景でした。懐かしくてノスタルジーに浸りますねぇ。夜の長い冬の寒さを実感します。
ひげ親父が会社で使用するノートパソコンをアメリカ・D社製に一新したのが先月のこと。東京に来てからは沖縄では縁もなかったメールを覚え、メールのやりとりにやっと慣れたかな・・と思うのもつかの間でございます。以前のデータを新型に移して、まずは新規のデータを・・とワードでインプット処理したところ、文字の転換が遅いことに気づく・・。「ホワーイ?」「なんでよ?」、どうして文字の転換にこうも時間がかかるのよ・・ぶつぶつ言いながらワードを処理。数字の処理はエクセルが作業しやすいですよ・・と言われていたので、本日は午前中からエクセルにかかりっきり・・。それでも文字や文章の漢字への転換がワンテンポ遅いのよねえ。「もーう、何ですか・・D」、パソコンに文句言っても始まらない。作業がはかどらず辟易しているところに同僚が言う・・「アメリカ製ですから日本語にまだ馴染んでいないはずです、これからですよ親父殿」。なんですと!作ったのはアメリカーだろうけど、使うのはウチナーの日本人だわい、早く日本語に慣れて頂戴・・ね。思えばワープロは優れものでしたね、学習能力があって漢字への転換もササッと早くて。IT社会の到来は加速度的にネット環境を拡大しましたが、ネットツールに馴染めない世代がいることも事実。親父はワープロに馴染んでいたかったさあ。これも時代の変遷・・。
夜も深まり雲一つない南東の空にカシオペア座が煌めくころ、親父の住む界隈から拍子木の音が・・・カチン、カチン・・・続いて男性の声ではっきり聞こえました。「火の用心」カチン、カチン・・・。えっ!?こんな所で火の用心の夜回りが・・・。びっくりです、同時に嬉しくなりました。この辺りは東京でも山の手で、住民の交流が皆無な地域色が薄い土地と思っていましたから、予想もしない事に親父、しばしボーッとしました。拍子木の音が近づいてきたので、急ぎベランダへ出て音のする方角を伺うと、揃いの緑のジャンパーを着こなした三名のお父さんたちでした。・・・夜回り、ご苦労さまです。なんか暖かい気持ちになりましたね。こんな東京もいいよね。
親父の職場近く、師走の築地市場は、お正月準備の買い物客で押すな押すなの混雑ぶりです。場内の立ち食い蕎麦を食べに行きましたが、狭い通りを埋め尽くす人の波に立往生すること度々・・・。「へい、らっしゃい」・・さすがはお江戸の魚河岸。お店の呼び込みは威勢がいいね。ある店の女性の呼び込み・・・「うちは安いよ!どの店よりも安いよ!うちより安い所があったら教えてよ、あたしが買いに行くよ!」・・・。ねぇ、市場に活気があるでしょ。師走の築地は上野アメ横と共に人気の市場、買い物は済ませたけれど、商品を忘れる御仁もおられるようで、チャイムが鳴って呼び出しのアナウンスが・・・「先程○○水産でお買い上げいただいたご夫婦の方、お買い上げの伊達巻き二本をお忘れです」とか、「○△○商店でも忘れものです」なぁんてやってます。文字どおり、師走だねぇ。
クリスマスに送る小田和正名曲ライブ・・・一挙二時間、いいですねぇ。寒いので布団にくるまってテレビにかじりついておりました。コマーシャルタイムになったのでチャンネルを替えたところ、一目で沖縄と分かる小料理店の映像が飛び込んできましたねぇ。席についているのは、ねじねじ・中尾彬。沖縄のお薦め・・テビチのお話をしています。うわぁ、小田和正ライブがあるっちゅうのに・・・と思いながらテビチ(豚足煮込み)につられて・・・わぁ、ディープだね。那覇栄町のおでん屋だ!色濃く濃厚なおでんつゆに、鎮座ましますテビチのなんて美味しそうなこと。親父思うに、今の時期のおでん、沖縄風おでんはテビチ・大根・ホウレンソウがあれば十分です。大和風の練り物がなくてもよいのです。栄町のおでん屋は歴史がありますよ、桜坂もまた然り。カウンターの向こうのおばぁとユンタクしながらテビチを頬張るのです。沖縄のおでん屋は年中営業ですから、本土の季節感には馴染めないのですが(東京で夏場のおでん・なんて違和感あるでしょ)、年中煮込んでいるから
こそ、トロリととろけるテビチがいつでも味わえるのですよ。夏場はホウレンソウの代わりにレタスが合いますね。もちろん主役はテビチ、沖縄おでん・メイドインウチナーおばぁ・・・。
こそ、トロリととろけるテビチがいつでも味わえるのですよ。夏場はホウレンソウの代わりにレタスが合いますね。もちろん主役はテビチ、沖縄おでん・メイドインウチナーおばぁ・・・。
沖縄県内の小中学校は今日が2学期の修了式。明日から短いながらも冬休み・・。最近は3学期制に代わり2学期制を採用する学校もあって、休みの感覚がかつての世代とは異なりましたね。「もういくつ寝るとお正月・・」・・お年玉を貰った子供のころの通貨はドルでしたね。1セント、5セント、10セント、そして25セント・・お年玉袋の中身はだいたい硬貨が入っていて、1ドル紙幣なんてのは子供には高価なお年玉でした。今や1ドル133円台の世の中でしょ・・。ひげ親父の子供の頃は1ドルは360円、いや500円以上の価値がありました。お年玉にドル紙幣なんて、お金持ちの世界でした。アメリカ世で強いドル神話が現実になっていた時代です。
鍋物に欠かせないカセットコンロをやっとゲットです。中野のホームセンターでイチキュッパ、1980円で購入。カセットボンベは3本セットでニィキュッパ・298円也でした。さっそく土鍋の水炊きをいただき・・・ブリのアラ、木綿豆腐、白菜などの具を鍋に入れながら季節の味覚を味わう・・・暖まります。 訂正があります。昨日の全国高校駅伝、女子の県代表・名護は34位でした。それでも大健闘でしたね。
東京の朝は抜けるような青空、雲ひとつ見えません。乾いた空気が冷気を運び、陽射しが柔らかい。風邪ぎみの親父は、好きな音楽を聴きながら部屋で日向ぼっこ。今日はクリスマスイブだね、メリークリスマス。親父のひげは、ほとんど白いので、赤い衣裳を着込むとサンタさんに変身する?だろうか・・・。明日は奄美群島の復帰記念日、昭和28年の復帰から54年の歳月が流れました。
東京はめっきり冷え込んできました。枝打ちされた街路樹が寒々と冬支度・・・。京都の都大路を駆け抜ける全国高校駅伝、女子の沖縄代表・名護は出場47校中、30位と大健闘でしたね。寒さを吹き飛ばす勢いでした。