青空Green倶楽部

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適応「adaptation」の世界に

2024-06-07 18:37:38 | コラム



 適応(adaptation)とはある条件や要求などに合うこと、あてはまることです。人間が外部の環境に対して意識的にそれに合わせた行動をすること。生物がその生活環境に生活しやすいように形態的、生物学的に変化していく過程、あるいは変化すること。生活環境からの要請に答えると共に諸要求が満たされ調和している状態。環境を変化させて適応する場合と自らを変化させる場合がある。

 先ずは地球環境と人間の適応についてです。国連事務総長は気候変動、沸騰化、「地球の状態は壊れている」「化石燃料業界の広告掲載を禁止すべきだ。石油、石炭、ガス企業は何十年も真実をねじ曲げ人々をあざむいてきた」「今世紀、我々は3℃~5℃の気温上昇につき進んでいる」「地球の沸騰化で生存を危くする災害、食糧危機も迫っている」「最悪の混沌を回避するには世界の指導者の政治的意志とリーダーシップと協力が必要だ」などと発言されています。

 世界の多くの事象、開発や破壊、進歩や努力が地球自然に適応していない。無為な軍拡、戦争それに過度なグローバル化。過度な飛行機移動、不要でほぼ無意味な勝敗を競うスポーツなど地球自然に背き人類の共存共栄の阻害要因になっている。

 国内での政治経済や教育など意図する結果に適応していない。政治家の旧来の疑獄事件や今回の裏金事件でも国民が求めている誠真で透明化された政治状況にならない。国民の望む政治改革に適応していない。詭弁(きべん)と姑息(こそく)、小手先の再ザル法に国会を浪費している。真の民主主義国家の国民の模範たる質実の政治家改革になっていない。賄賂性(わいろせい)のある企業団体献金の禁止、政策活動費や文書交通費の透明化、ゾンビ議員、比例復活の禁止、選挙制度の改革など国民の要望に適応していない。

 日本のTVラジオメディアの劣化、特に公共放送NHKが問題です。報道や番組に国民幸福やSDGs国民の誰1人取り残さない基軸が欠落している。日本は資源も少なく食糧自給率も低い国です。視聴者の80%は何らかの生産者です。非生産的なスポーツの勝敗や選手動向、ひな壇顔だし芸人やドタバタお笑い芸人の雑話に雑音楽番組が75%以上です。文化的教養と正確な報道番組も少ない。多様な視聴者、生産者に適応していない。

 スポーツの意義や価値は国民、個々人の健康維持や増進です。職業スポーツなどは「日常の倫理と緊張関係にあり問題を引き起こす代物」「日常生活で禁止されている行為が許容されている」と某哲学者は指摘されている。広告宣伝、勝敗や選手動向に踊るメディアも真摯に生産性のある生活をしている国民に適応していない。子供がなりたい職業が野球やスポーツ選手やお笑い芸人では日本国は衰退します。TVラジオメディアの劣化ですでにこの30年間その傾向にあるのです。
                                                                    
 日本の小中学生の不登校生が30万人とか。旧態の教育委員会や教師、教育現場に関わる人がAI新時代の小中学生の意図する教育に適応していない。小学3年生位までの基礎教育の一律評価教育と成長著しいそれ以後の知識欲旺盛な個性、独自性、創造性を開花させる評価教育がなされていないのでは?。抑圧教育といじめの対処の仕方に問題がありそうです。

 いずれにしても地球上での生活者として地球自然や政治経済、教育など適応していない部分が随所にみられます。強い者が残るのではなく謙虚で細心の注意をして生きることが求められる時代です。健康で幸せに過ごせるように努力しましょう。

 写真は国連サイト転載です。

 
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