

ミヤンマ―情勢
2021年2月1日のミンアウンフライン将軍のクーデターから4年が過ぎました。アウンサンスーチー氏の民主化政権ではミヤンマーの国情に照らして混乱する。多くの国際メディアや日本政府の見解とは異なる認識をしていた。その通り国軍がクーデターをおこしたのです。その理由は英国植民地時代に少数民族に武器を与え独自の軍を創設させ、官吏に徴用し優遇していた。ミヤンマ―の135の民族の内約70%の最大のビルマ族を冷遇し支配したことです。
筆者が滞在していたタンシュエ軍事政権時代に約20までの少数民族軍の武装解除と和平が進捗したのです。その途上でスーチー民主化政権が発足したが少数民族軍との和解や武装解除もロヒンギャ問題も解決もできなかった。現軍事政権は国家統一と少数民族軍の武装解除、国境管理など実施しようとしても民主化デモ、騒乱に遭遇し発砲や爆撃をし現況のようにまだ混乱しているのです。中国、ロシアやアセアン諸国や日米の思惑で政権も民主化選挙もできず混乱を極めているのです。
国境と中国人犯罪組織マフェア
この混乱時にタイ、ミヤンマ―国境のミヤンマ―に入り込んだのが今報道されている中国マフィアです。ミヤンマ―の国境は中国とで2185㎞、タイとで1800㎞、インドとで1463㎞、バングラデシュとで193㎞、それにラオスとの国境があります。すべて陸続きで国境警備や少数民族軍の武装解除など強力な軍が必要な国です。タイ・ラオス。ミヤンマ―の国境の山岳地帯のゴールデントライアングルは世界最大の麻薬密売地帯でした。そのボスのクンサーを捉え処刑したのは前タンシュエ軍事政権でした。
中国雲南省の山岳国境はほぼ金網程度で切断すれば通り抜けができる。タイとの国境もメソトとミヤンマ―カレン族の支配地域ミヤワデイとは狭い所は20m幅のモエイ川?だけで簡単に通り抜けができる。ヤンゴンに書類を忘れバンコックに滞在していた時ヤンゴンの息子はタイのメソトからミヤワデイに来れば書類を渡すといい川を渡りミヤンマ―カレン族地区で受け取った事があります。
中国人マフェアの拠点はミヤワデイ周辺に数か所あり報道の通りです。犯罪組織も誘拐された中国人も多いようですがアジア、アフリカ諸国や日本人も含めて1万人以上被害者がいたようです。拠点内で監禁、暴行されロマンス投資詐欺、(暗号資産)仮想通貨詐欺、資金洗浄、違法賭博など10億ドル(1500億円)規模の詐欺を強要されていたと言われています。ミヤンマ―のみならずラオスやカンボジアにも拡大しているそうです。
SNSの誘いや偽求人、闇バイト、ロマンス詐欺、振り込み詐欺に注意しましょう。
ミヤンマ―国内の政情を安定させ国軍が正常に機能し虫も殺さない小乗仏教徒のミヤンマ―国民が幸せに暮らせる国になることを願っています。
そんな近くて遠いミャンマーの情勢を滞在時の経験など詳しく教えていただき、国民性も含めて少し理解できました。
どうもありがとうございました。