親不知

2011年02月11日 | 風景
えー 寒いですね。
今日は旗日、明日は土曜、そして日曜と、世間は三連休。
なのに天気は全国的に雪だるま。
都心も朝から雪降りの春の大雪でこれから交通網も乱れそう。
なのにうちのバカ息子は江戸へ行き、バカ姉ーは軽井沢。
はてさて本日二人とも無事に帰宅とあいなさるやら^^;

さて今日の絵は、新潟と富山の県境にある急峻絶壁の断崖と親子像。
断崖の名は親不知。
北アルプスの北端がそのまま日本海に落ち込む崖に荒波が打ちつける、古来より交通の難所で有名。
行き来できる場所は荒波が断崖を打ち崩して出来た狭い海岸のみ。
今日みたいな大荒れ日には、急ぐ旅でも草鞋をぬぐが、旅人の中にはやむなき理由で旅立つ人も。
絵の立像は親不知のこんな悲しい話から

(♪いよーっ ベベン)←講談調に^^;
冬の北陸国堺
風雪打ちつける断崖は世に知れたる親不知
白波寄せるその浜辺、急ぐ姿は母と子か
握りしめたるその指先に、互いに通う絆の温もり
切っても切れぬ親子愛
愛さへ切り裂く無情の荒波
母は子を呼び、子は母を
ああ 親不知の悲しき母子のものがたり
たがいに呼ぶ声その声も
岩さえ砕く波に消え

(♪ベンベ~ン)

断崖にへばりつくように作られた国道8号線。
危険な水際浜辺を避けて、断崖絶壁を削り掘り、うねうねと曲がり連なる狭い道。
その国道脇にそっとたたずむ親子像。
昔の情話をもとに作成されたのだと思う。
下を覗けば昔変わらぬ急峻の。崖
とは言え、道なき道の浜辺道に比べれば、崖這うくねくねでも一級国道、行きかう今の親子に別れなし。
絵の季節は三月。でも撮影が数年前なので、はたして今の風景と同じかわ^^;


その難所も、いまでは長大トンネルが風穴貫く。
北陸本線は鉄道トンネルで難所越え。
北陸道は、海はるか上に橋をかけ、トンネル間を繋いでいる。
ちら垣間見える昔の難所も今は昔の物語。
涙誘う立像も地蔵の姿も見えぬ道。
むかしの苦難も夢のまた夢。
そしてもう一つは工事中の完成間近の北陸新幹線。

知ってか知らぬか新幹線、その夢見ることも叶なわなき速さで駆け抜ける。

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