秋の挽歌。

2012年12月16日 | 風景

北アルプスにも何度目かの雪が降り、錦織りなす里山越に見える白馬岳も白馬のごとく冬化粧。冷たい北風が吹くたびに赤く染まった桜の葉が枝を離れ、黄色く染まったイチョウの葉が葉が空を舞う。
うん、なかなか風情があるな。

ヒューヒューと、北風吹く横笛を吹く。
カサカサカサと葉が歌う。
風とひと時遊び、空と別れ告げて舞い降りたイチョウの葉達。
もっと遊ぼうと北風が言い、さらに強く笛を吹く。
時には強く、また弱く。
その音に合わせてクルクルクルと舞い上がり、輪になって踊るはつむじとイチョウ。

北風の笛の音は、、踊りつかれたイチョウとつむじ、車の屋根や畑の野沢菜、収穫終えた豆畑、ところ構わずいっぷくの休憩。
それを見た北風がビュービューと、さらに強く笛を吹く。
負けじと山々にこだまするのは鹿の声。

ことさら強く吹く笛に、コーン コーンと打ち鳴らす音が響く加わる打楽器の音。
風が強くなれば激しくたたくドラムの音。
オレンジ色に熟したギンナン坊やが車の屋根を太鼓代わりに打ち鳴らす音。
まるで黄色いさくらんぼう。
北風が笛を吹き、落ち葉枯が歌うたう。山から鹿が、空にはトンビ。
黄色いさくらんぼうが参加しての秋の挽歌の大演奏会

風が強く吹くたびに、車は黄色い葉っぱに覆われ、屋根やボンネットをダダダッと打つさくらんぼう似の銀杏の実。
しかし姿は黄色いさくらんぼうで可愛くとも、その実態は・・・

 つまんでごらんよ ワァ~ン しゃぶってごらんよ ツゥー 甘くてしぶいよ スリィ~
   ワン ツ スリー~

あっ  くっさ・・・ 


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