伊勢崎市茂呂地区には5台の屋台があります(茂呂町一丁目、茂呂町二丁目、茂呂南町、美茂呂町、南北千木町)。以前のブログ(2018年10月16日)で南北千木町屋台(彫工:岸亦八一門)を紹介しました。今回は、同じ地区の茂呂町一丁目(宿組)の屋台を、屋台蔵で見学した事情で後面を中心に紹介します。制作年は箱の蓋の墨書から嘉永六年(1853)になりますが、鬼板懸魚の彫物は彩色がされており、他の素木のものとは異なります。彩色彫刻は嘉永期よりも前のものを疑います。屋台の構造は一層四輪式で、唐破風の屋根を持ち主素材はケヤキ。前方が舞台方で、後方が囃子方で高欄がつきます。
・後面鬼板と懸魚「玉巵弾琴」
・屋台の構造の模式図 左が前方で、右の高欄がつく部が後方。
・屋台の後面
・屋台の後面上部 宿組の(宿)の紋がつきます。
・屋台後部の腰羽目 「松に鶴」
・屋台後面の欄間「波に亀」
・屋台の脇障子 90度開閉します。
進行方向右手の脇障子「虎と仙人(巨霊人か)」
その裏
進行方向右手の脇障子「龍と仙人(陳楠、呂洞賓か)」
・屋台前方部(舞台方)の上部
左前方の欄間「孔雀」
右前方の欄間「孔雀」
中央の上部 妻部「鶴」、欄間「波に鯉」
その後面
収納箱の墨書 嘉永六年
・後面鬼板と懸魚「玉巵弾琴」
・屋台の構造の模式図 左が前方で、右の高欄がつく部が後方。
・屋台の後面
・屋台の後面上部 宿組の(宿)の紋がつきます。
・屋台後部の腰羽目 「松に鶴」
・屋台後面の欄間「波に亀」
・屋台の脇障子 90度開閉します。
進行方向右手の脇障子「虎と仙人(巨霊人か)」
その裏
進行方向右手の脇障子「龍と仙人(陳楠、呂洞賓か)」
・屋台前方部(舞台方)の上部
左前方の欄間「孔雀」
右前方の欄間「孔雀」
中央の上部 妻部「鶴」、欄間「波に鯉」
その後面
収納箱の墨書 嘉永六年
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