現在の医学は専門分化したため、新型コロナウイルスに関して、感染症医>内科医>他科の医者 のように興味が薄れてしまい、コロナ関連の知識も積極的には得ようとしない。最も興味を持つはずの感染症医は、30年ほど前から流行った「エビデンス」という概念に縛られ、(平時に行われる)大規模臨床試験のデータしか信じなくなり、既存の薬の中でコロナに有効である可能性が高いアビガン、イベルメクチン(ストロメクトール)はコロナに対して効果がないと、簡単に断じている。その言葉に他の医者は自分で検討もしないで追随している状況である。今は有事と捉えることはできないであろうか。明治後期に医学界の危機を訴え、和田啓十郎先生が自費で「医界の鉄椎」を出版されたが、令和の今が医学界の危機でないはずはない。
(図)イベルメクチン(ノーベル賞を受賞した大村先生が開発した薬)
「エビデンス」は、扱い方によっては薬剤の一面だけしか見えないことがある。アビガンの作用がウイルス増殖抑制効果であるため、当初、その治験対象が肺の症状(免疫応答)が出てきた患者さんも対象に入っており、治験を担当された大学に「もう少し症例を早期に絞らないと有意差が出ないのではないか」という疑問をメールで昨年送ったことがある。この治験は安全性は示せたが、効果を示せす終了している。アビガンは、一般では「過去の薬」とされた感があるが、今でも早期の治療への承認を求める医師の声はある(医事新報2021.5.8)。
現在、東京都の感染者数が増加が顕著になってきて「オーバーシュート」の状態になる可能性が懸念される。この状況に対して、①ロックダウン、②積極的(予防的)イベルメクチンの投与の2つしか方法はないと考える。昨年からの長期の人流抑制政策によって一般経済が限界と言われるところまで達している。医療側から「積極的な人の移動の制限を」という声も聞かれるが現実は厳しい。
多くの医師が、コロナに関する知見を積極的に調べて、感染症医の言うことだけでなく、個々に解決策を持つべきである。
私は、感染症に関しては大学時代のウイルス学、細菌学、寄生虫学でかじった程度の知識しか持っていなかった。現在は、毎週発刊される医事新報、その他情報をネット等で収集している。その中で、ノーベル賞を受賞された大村先生の開発したイベルメクチンが現在の東京(日本)の感染爆発を抑える方法だと考えるに至った。そのイベルメクチンに関して述べたい。
1)イベルメクチンとは
もともとは抗寄生虫薬として開発され、日本では疥癬が流行しやすい高齢者施設等で使用されることがあった。海外ではアフリカのオンコセルカ症という失明に至る感染症に使用されてきた。毎年2億人以上、約30年間アフリカへ無償提供されてきた歴史ある薬である。イベルメクチンは古い薬といっても、薬なので使用法、分量を間違えると毒になる。
2)コロナ治療でイベルメクチンが注目されたわけ
昨年初頭からコロナの感染が世界的に広がった時に、衛生状況が厳しいアフリカで大爆発が懸念されたが、非常に少ない発生率、死亡率となった。これに注目した方が、イベルメクチンの投与と非投与の地域で比較を行って死亡率が1/16であったことを発表している。そこから、抗コロナ作用が注目された。
(図)コロナ感染者数マップ(現在、Johns Hopkins University) アフリカは中央部で感染者がいまだに少ないことがわかる。
3)新型コロナウイルスの複雑性
新型コロナウイルスは、SARS,MARSと同じコロナウイルスに属するが、感染初期に高熱が出にくい忍者のような性質を持つ。感染してから体内で増殖する時期(約1週間)とその後に感染した人間の細胞を自分の免疫細胞で排除(破壊)しようとする免疫応答が個人差をもって発症する。ここで「エビデンス」の問題であるが、当初は感染症医は「肺の障害が起こった」免疫応答の時期の患者に対して、コロナ治療薬候補であったアビガン、イベルメクチンを使用して効果がないと断じた(エビデンス)。後期の免疫応答が起こってからでは、この2剤の効果はかなり減じてしまう。免疫応答を抑えるためにステロイド(本来であればウイルス増殖に働く)を使用することがメインとなる。コロナ感染症状といってもこの2つの時期を分けて考えないといけない。2剤のエビデンスは前期の状態に絞って検討すべきである。
4)イベルメクチンに期待
インドでは、2021年5月初めのコロナ感染爆発に対し、イベルメクチンの積極的投与によって感染者数は1/10以下に収まってきている。
(図)インドのコロナ新規患者数の推移(7日間平均)
一部の論考では、すでにインド国内でコロナの抗体を有していたから収束したのであってイベルメクチンの効果ではないと決める論もある。しかし、インドでイベルメクチンを投与し始めてコロナ感染者が減少傾向に転じた際に、WHOの研究者が「イベルメクチンを使用すべきではない」と提言し、それに同調したインドの一部の州でイベルメクチンの使用制限を行い、再び感染者増加になった事実がある。このWHO提言に対してインド弁護士会が研究者を非難し、結局はWHOは引き下がって現在までイベルメクチンがインド国内で使用されている。
「エビデンス」という言葉は怖い面がある、専門家(WHO、感染症医)が話すと伝家の宝刀のような影響力を持つ。しかし、インドの感染者数をマスとしてみた場合、ここにイベルメクチンの抗コロナ効果(エビデンス)があるとしか言いようがない。血中の抗体価等の話よりも感染者の動向、これこそが壮大なイベルメクチンの治験になっている。また、他の国でもイベルメクチンを投入して同様の動向を示してきたことも注目すべきである。
5)ワクチンと既存の薬剤(アビガン、イベルメクチン)
新型コロナワクチンは、昨年12月に「既存の薬剤で対応できない重大な病態」に対して特例承認された。その少し前に、富士フィルムが行った治験でアビガンが有効性を示すデータが確認され承認申請をしたが、重箱の隅をつつくような審査で承認がされなかった。ワクチンの承認ありきの話である。
一方、イベルメクチンは、海外で有効性を示すデータが出てきていて、『American Journal of Therapeutics』にメタ解析(今までに報告された複数の研究結果を合わせて、統計学的に解析したもの)されたデータが掲載された。要旨は以下の3点になる。
①【治療効果】イベルメクチンを服用しない群での死亡リスクを1とすると、服用した群では0.38になる。
②【予防効果】イベルメクチンを服用することで、86%の新型コロナ感染に対する予防効果を有する。
③【副作用】重度の副作用はまれであった。
やはり、既存薬イベルメクチンを認可するとコロナワクチンの正当性がなくなるため、認可を頑なにしないように見える。
6)一般人の行動
イベルメクチンを、手に入れようと薬の卸に電話しても「出荷調整」の状態で全く手に入らない。保険を使用しない自費診療(10割負担)で、イベルメクチンを処方しようにも薬がない有様となっている。
イベルメクチンは、個人代行輸入業者を通じて個人でも入手は可能である。服用法(分量、他剤との相互作用)には注意が必要である。対面する患者で輸入を希望される方は「あくまで個人責任」と話しつつ、私の理想とする予防的な投与法を伝えている。
ネットから注文できない希望する高齢者は手の打ちようがない。
7)イベルメクチン、アビガンの投入を
ペルーは昨年5月にいち早くイベルメクチンをコロナ治療薬として承認し、感染増加の時期に国民にイベルメクチンを配布した。結果は急速に感染者数は減じている。イベルメクチンは1回の経口服用で3週間(おそらくもっと長期に効果があり、3週ごとに服用する必要はない)はある程度の予防効果を有する。
今の東京は、積極的にイベルメクチンを投与すべき時期に入っている。早期に手を打てば重症者、入院患者を減らし医療崩壊には至らずにすむ。有事である現在、インド、ペルーでの事例を「(マスの)エビデンス」として、イベルメクチンを対策の柱として投入し、さらにイベルメクチンで発症した例にはアビガンを使用すべきである。
(図)イベルメクチン(ノーベル賞を受賞した大村先生が開発した薬)
「エビデンス」は、扱い方によっては薬剤の一面だけしか見えないことがある。アビガンの作用がウイルス増殖抑制効果であるため、当初、その治験対象が肺の症状(免疫応答)が出てきた患者さんも対象に入っており、治験を担当された大学に「もう少し症例を早期に絞らないと有意差が出ないのではないか」という疑問をメールで昨年送ったことがある。この治験は安全性は示せたが、効果を示せす終了している。アビガンは、一般では「過去の薬」とされた感があるが、今でも早期の治療への承認を求める医師の声はある(医事新報2021.5.8)。
現在、東京都の感染者数が増加が顕著になってきて「オーバーシュート」の状態になる可能性が懸念される。この状況に対して、①ロックダウン、②積極的(予防的)イベルメクチンの投与の2つしか方法はないと考える。昨年からの長期の人流抑制政策によって一般経済が限界と言われるところまで達している。医療側から「積極的な人の移動の制限を」という声も聞かれるが現実は厳しい。
多くの医師が、コロナに関する知見を積極的に調べて、感染症医の言うことだけでなく、個々に解決策を持つべきである。
私は、感染症に関しては大学時代のウイルス学、細菌学、寄生虫学でかじった程度の知識しか持っていなかった。現在は、毎週発刊される医事新報、その他情報をネット等で収集している。その中で、ノーベル賞を受賞された大村先生の開発したイベルメクチンが現在の東京(日本)の感染爆発を抑える方法だと考えるに至った。そのイベルメクチンに関して述べたい。
1)イベルメクチンとは
もともとは抗寄生虫薬として開発され、日本では疥癬が流行しやすい高齢者施設等で使用されることがあった。海外ではアフリカのオンコセルカ症という失明に至る感染症に使用されてきた。毎年2億人以上、約30年間アフリカへ無償提供されてきた歴史ある薬である。イベルメクチンは古い薬といっても、薬なので使用法、分量を間違えると毒になる。
2)コロナ治療でイベルメクチンが注目されたわけ
昨年初頭からコロナの感染が世界的に広がった時に、衛生状況が厳しいアフリカで大爆発が懸念されたが、非常に少ない発生率、死亡率となった。これに注目した方が、イベルメクチンの投与と非投与の地域で比較を行って死亡率が1/16であったことを発表している。そこから、抗コロナ作用が注目された。
(図)コロナ感染者数マップ(現在、Johns Hopkins University) アフリカは中央部で感染者がいまだに少ないことがわかる。
3)新型コロナウイルスの複雑性
新型コロナウイルスは、SARS,MARSと同じコロナウイルスに属するが、感染初期に高熱が出にくい忍者のような性質を持つ。感染してから体内で増殖する時期(約1週間)とその後に感染した人間の細胞を自分の免疫細胞で排除(破壊)しようとする免疫応答が個人差をもって発症する。ここで「エビデンス」の問題であるが、当初は感染症医は「肺の障害が起こった」免疫応答の時期の患者に対して、コロナ治療薬候補であったアビガン、イベルメクチンを使用して効果がないと断じた(エビデンス)。後期の免疫応答が起こってからでは、この2剤の効果はかなり減じてしまう。免疫応答を抑えるためにステロイド(本来であればウイルス増殖に働く)を使用することがメインとなる。コロナ感染症状といってもこの2つの時期を分けて考えないといけない。2剤のエビデンスは前期の状態に絞って検討すべきである。
4)イベルメクチンに期待
インドでは、2021年5月初めのコロナ感染爆発に対し、イベルメクチンの積極的投与によって感染者数は1/10以下に収まってきている。
(図)インドのコロナ新規患者数の推移(7日間平均)
一部の論考では、すでにインド国内でコロナの抗体を有していたから収束したのであってイベルメクチンの効果ではないと決める論もある。しかし、インドでイベルメクチンを投与し始めてコロナ感染者が減少傾向に転じた際に、WHOの研究者が「イベルメクチンを使用すべきではない」と提言し、それに同調したインドの一部の州でイベルメクチンの使用制限を行い、再び感染者増加になった事実がある。このWHO提言に対してインド弁護士会が研究者を非難し、結局はWHOは引き下がって現在までイベルメクチンがインド国内で使用されている。
「エビデンス」という言葉は怖い面がある、専門家(WHO、感染症医)が話すと伝家の宝刀のような影響力を持つ。しかし、インドの感染者数をマスとしてみた場合、ここにイベルメクチンの抗コロナ効果(エビデンス)があるとしか言いようがない。血中の抗体価等の話よりも感染者の動向、これこそが壮大なイベルメクチンの治験になっている。また、他の国でもイベルメクチンを投入して同様の動向を示してきたことも注目すべきである。
5)ワクチンと既存の薬剤(アビガン、イベルメクチン)
新型コロナワクチンは、昨年12月に「既存の薬剤で対応できない重大な病態」に対して特例承認された。その少し前に、富士フィルムが行った治験でアビガンが有効性を示すデータが確認され承認申請をしたが、重箱の隅をつつくような審査で承認がされなかった。ワクチンの承認ありきの話である。
一方、イベルメクチンは、海外で有効性を示すデータが出てきていて、『American Journal of Therapeutics』にメタ解析(今までに報告された複数の研究結果を合わせて、統計学的に解析したもの)されたデータが掲載された。要旨は以下の3点になる。
①【治療効果】イベルメクチンを服用しない群での死亡リスクを1とすると、服用した群では0.38になる。
②【予防効果】イベルメクチンを服用することで、86%の新型コロナ感染に対する予防効果を有する。
③【副作用】重度の副作用はまれであった。
やはり、既存薬イベルメクチンを認可するとコロナワクチンの正当性がなくなるため、認可を頑なにしないように見える。
6)一般人の行動
イベルメクチンを、手に入れようと薬の卸に電話しても「出荷調整」の状態で全く手に入らない。保険を使用しない自費診療(10割負担)で、イベルメクチンを処方しようにも薬がない有様となっている。
イベルメクチンは、個人代行輸入業者を通じて個人でも入手は可能である。服用法(分量、他剤との相互作用)には注意が必要である。対面する患者で輸入を希望される方は「あくまで個人責任」と話しつつ、私の理想とする予防的な投与法を伝えている。
ネットから注文できない希望する高齢者は手の打ちようがない。
7)イベルメクチン、アビガンの投入を
ペルーは昨年5月にいち早くイベルメクチンをコロナ治療薬として承認し、感染増加の時期に国民にイベルメクチンを配布した。結果は急速に感染者数は減じている。イベルメクチンは1回の経口服用で3週間(おそらくもっと長期に効果があり、3週ごとに服用する必要はない)はある程度の予防効果を有する。
今の東京は、積極的にイベルメクチンを投与すべき時期に入っている。早期に手を打てば重症者、入院患者を減らし医療崩壊には至らずにすむ。有事である現在、インド、ペルーでの事例を「(マスの)エビデンス」として、イベルメクチンを対策の柱として投入し、さらにイベルメクチンで発症した例にはアビガンを使用すべきである。
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