きつねゆりセカンドハウス

きつねゆりは「グロリオサ」の和名です。
あの方の復帰を願いながら、
ぶつぶつつぶやいています(o'.'o)

地下鉄の中で・・・

2018-10-30 11:47:05 | ぺ・ヨンジュン


韓国のビックリ/追記編18「物を売る人々」

ソウルは、どこでも路上販売が盛んな街である。
人が集まれば、そこに臨時の店ができて、呼び込みの声がこだまする。
食べ物の露店が特に多いが、その他にも服、カバン、
CDなどの定番商品が路上の台に積み重なっている。
時間が余ったときには、そういう露店を見てまわるのも楽しい。

地下鉄の車内の売り子

ソウルで物を売る人々を見ていていつも感じるのは、商魂がたくましいということ。
「これでメシを食っているんだ」
売る側に、生活感まるだしの迫力がある。
冷やかしのつもりが、用もない物をつい買ってしまうのも、
売る側に「何がなんでも!」という迫力があるからだ。
客は、商品だけでなく、心意気を買うこともよくあるのだ。
路上ではないが、地下鉄の車内でも、売る側はさまざまに工夫を凝らす。
雨がポツポツと降り始めたと思って地下鉄に乗ったら、
もう車内に傘を売る人が現れたのにはビックリした。タイミングが良すぎる。
たとえ、天気予報をよく知っていたとはいえ……。
迷わず傘を買ったのは言うまでもない。
このように、ソウルの地下鉄の車内には、いろいろな売り子がやってくる。
突然現れたかと思うと、車内の人に向かって大声で口上を述べ、
巧みに商品を売り始めていく。

今までに見た中では、傘の他に、雨合羽、扇子、乾電池、地図、
Tシャツなどが演劇がかったパフォーマンスの中で売られた。
東京あたりだとすぐに規制されてしまいそうだが、ソウルの地下鉄は黙認なのか。
かくして、車両から車両へと渡り歩く売り子がたくさんいる。

母親と娘

その日、車内に現れたのは、チューインガムを売る親子であった。
6歳くらいの女の子を連れた30代の母親がどこからともなく現れて、
乗客1人1人に紙片を渡していった。
そこには次のように書かれてあった。
「この子の父親は交通事故で死んでしまい、私たちは明日の食事にも困るほどなのです。
どうか、慈悲の心があるなら、このチューインガムを1000ウォンで買ってください。
あなたの尊いお金によって、この子が救われます」


女の子は地味な服を着ていて、非常に沈んだ表情を浮かべて
車内の中央にポツンと立っていた。
ひととおり乗客に紙片を配り終えた母親は、
乗客がその紙の文章を読みおえた頃合いを見て、
今度はチューインガムを持って再び乗客の間を回り始めた。
残念ながら売れなかった。
お涙頂戴のようなやり方がかえって周囲に「いかがなものか」
という雰囲気をもたらしてしまったのかもしれない。
そのときだった。

若者の心意気

突然、20代前半の若者が車内で大きな声を出した。
「みなさん、買ってあげようじゃないか。隣人を助けるのも務めですよ」
そう言うと、若者は母親を呼んで二つのチューイングガムを買った。
その応対も非常に腰が低く、決して高飛車な態度をとらなかった。
スーツを着てネクタイを締めていたが、どこから見ても今風の若者だった。

場の空気が一変した。
今度は、車内のあちこちで母親に声をかけて購入する人が相次いだ。
若者は見事にチューイングガムを売る親子の先導役を果たしたのである。
確かに、見知らぬ人たちに向かって「隣人を助けるのも務め」
と堂々と言い放った態度に感心した。
サクラじゃないのか。
ちょっぴりそう疑ってしまう心がないわけではない。
しかし、若者にはそんな素振りはなかった。
彼は、真心から親子に同情して販売に協力してあげたのだ。
そう思って地下鉄を降りたほうが、その日はずっと心地よくいられるはずだ。


ソウルで地下鉄に乗るけど・・・
物売りに遭遇しなかったような・・・したかもしれないけど記憶にとどめてない。
ただ、韓国ドラマでは何度か見ている。
「ほんとかな?」なんて思っていたけど・・・ほんとなんだね。
日本ではあり得ないよね・・・

ドラマでは、買ってあげようと叫んだのは、完璧にサクラでした。
この親子の場合も絶対サクラだと思う(笑)
サクラでないと思って地下鉄を降りた方がずっと心地よいというけど・・・
私は、ずっと気分悪い気がする・・・
「絶対サクラだ」と思い続けてしまうから・・・・
性格が悪いのかな・・・・えへへ