つうこのなにげない日々

札幌のおいしいもの、あちこちお出かけ、映画、音楽の感想、ボランティア、その他日記風なんでもあり・・・

今日も舗道にすれちがう  佐々木譲著

2011-02-27 10:39:48 | 読書感想
ささやかな見栄  他10篇の短編小説です

ささやかな見栄は 俳優を目指してアルバイトを続けている青年の
お話です

今と違って「携帯電話」が普及していない時代
映画監督と顔見知りだという男の言葉に騙されて
アルバイトを休んで電話の前で待っている青年

結局電話はかかってこず、アルバイトは首になる・・・


警察小説の佐々木譲さんの本を期待して読みました

これは男女の機微を描いた作品集でした

ベイカンシーという題の小説があって、意味が分からないので
楽しめなかった

その後調べて  空虚 空間 空白という意味らしい (この小説にはふさわしい)

東京という土地柄と共に、私には縁のない世界の小説集かな・・・?



まほろ駅前 多田便利軒  三浦しをん著

便利屋さんの繁盛記
 
 旅行に行くという人からチワワを預かる
約束の時間に 依頼主の所に行くと、家は夜逃げした後
住所を探して依頼主の所に行くと、夜逃げしただけあって
犬が飼えるような状態ではない
「死なすなり、次の飼い主を探してほしい・・・」

主人公多田と、同級生だったが特別親しいわけではなかった行天が
コンビを組んで、引き受けた物件を片付けていく

 チワワは水商売の女に引き取られ それなりに幸せに暮らしている・・・

他に、麻薬の運び屋をさせられた小学生を救うなど
便利屋の仕事の枠を超えて活躍(あぶない事も)している

面白く読めました

映画化されているので 見に行きたい

ところで 「しをん」さんて女性?