思いでコロッケ 諸田玲子著

この作家の書くものは　時代物がほとんどです
これは珍しく現代ものです

７編の短編集です
７編の短編　いずれにも食べ物の名前がついています

コロッケ、黒豆、パエリア、ミートボール

現代と言っても　昭和の時代の話です

コロッケ
　夫が家を出ている
　相手の女性はおとなしそうな女性
　あんな女のどこに惹かれ、夫は家を出たのか？


パエリア
　アパート暮らしの男が玄関（共同なのだろう）から靴が
　なくなっているのに気付く
　今日は大事な、結婚するはずの相手の親に会う日
　一生懸命探すが・・・


ミートボール
　夫の両親、男の子二人、六人家族でハワイ旅行に
　出かけるが・・・
　絵に描いたようなお登りさん一家
　妻は一度ハワイに来たことがあるのだが・・・

　独身時代に　スージーと言う女友達を訪ねてハワイに行く
　スージーに　ミートボールの作り方を聞かれる
　「和洋折衷中華料理」
　
　うまいことをいうなーと思いました
　ケチャップで洋風
　甘酢餡で中華風
　和風は肉団子

何かを作りたくなる短編集です