NHKの番組で空家の問題が取り上げられているものを見ました。全国的に空家が増えているとのこと。
私の住む田舎町でも空家が増えていることは自治会のデーターを見れば明確です。人口が減ることは社会的な現象といえやはりこれは寂しいことです。
NHKのNEWSWEBを見ると次のような記載がありました。以下の「」の記述はNHK NEWSWEBからの借用です。
空家の増えている要因として、「居住者の高齢化が進み、世代交代の時期を迎えている。しかし、子どもたちのライフスタイルは、親の世代とは大きく異なり、多くの家庭が共働きを選び、交通の便のよい都市部のマンションなどを嗜好するようになっている。」「居住者が死亡したり引っ越したりしたあと、住宅を継ぐ子どもや親族がおらず、売却にも賃貸にもまわせない、使う目的のない空き家が多いとみられています。こうした空き家は、管理が行き届かずに老朽化し、景観や環境などの面で、周辺地域に“リスク”をもたらすおそれがあります。こうした空き家を私たちは“リスク空き家”と呼ぶことにします。」(田舎の子供たちはこうした家をすぐにお化け屋敷と呼びます。最近でもへんな噂が立ちついに解体された家が一軒あります。)「7月に発表された平成25年の「その他」空き家の数は全国で318万戸。率にして5.25%と、それほど深刻な数字には見えません。しかし、その数は「賃貸用」や「売却用」を上回るスピードで増え続けています。今後、何の対策もとられなければ、私たちにリスクを及ぼすおそれのある「その他」空き家の数は、今後10年間で1.5倍余り増え、平成35年には503万戸に増えるとしています。」
「横浜のNPO法人「横浜プランナーズネットワーク」事務局の谷口和豊さんは「人口の減少が進み、すべての郊外住宅地に若い人たちが移り住み、かつての活気を取り戻すという考え方はもはや現実的ではなくなっています。空き家問題を本当に解決するには、行政も住民も、これまでの発想を大きく転換することが必要と話しています。」
こうした問題にはもちろんいろいろな意見もあって「NHKのクローズアップ現代の「急増する空き家」は大きな疑問がある」というものもあります。
空家問題も難しいものですから何の権限も無い素人がとやかく言うべき問題ではありませんが、少しでもこうした問題に関連する仕事持つ人はこうした問題を研究しあらゆる立場からの意見に精通し仕事を進めて頂きたいですね。
それで何を言いたいのかというと、自然を扱う際には関係する官庁の方はあらゆる角度からの平衡の取れた十分な考慮を払ってほしいということです。
単なる個人(企業)の利益のために動いて欲しくないのです。と言うのも一度自然を壊すと元に戻すことはほぼ不可能だからです。
とはいえ現実的にはあまり期待できないように感じています。しかし当然官庁の方の意見もあることでしょう。
それで表題の「自然の消失」に戻りますが、最近近くの農業用ため池が埋め立てられ宅地にされました。この古い池は動植物の宝庫でもあったのですがそうした価値は現代社会の常識では全く無価値なものであり無視されています。現在この埋め立て地は現在ポツリポツリと家が建てられていますが、古い沼地であり地盤の固まっていない地における建築には今後地震の際、おそらく土台の変形に悩まされるのではないでしょうか。
今やもはや見ることは出来なくなった風景。
埋め立て前の池に集まっていたゴイサギたち 冬場、彼らの貴重な餌場であった。
紅イトトンボの繁殖地でもありました。回りの藻はオオサンショウモです。
紅イトトンボ雄 ベニイトトンボは絶滅危惧種に指定されているようです。