こう(立憲パートナーズ)ブログ

政治についてあれやこれや語るブログです。

#参院選、苦い結果に。必要なのは立憲UPDATE

2019-07-22 11:18:48 | #選挙
参院選が終了しました。

結果は、自民公明で過半数を維持。
公明党は議席を微増させましたが、自民党は単独過半数の議席を失う微減でした。
与党が議席を失うという事で、とても褒められた事ではないと思いますが、
私個人の予想としては、やはり自民党は強いな、と。手堅くきちんとした選挙をしたという感覚です。

立憲は議席を倍近く大きく伸ばしました。国民は微減ですが無所属統一を含めるとまあまあ。
あとは維新が予想よりも議席を確保し、その他でいうとれいわとN国が議席を得るという結果になりました。

48%という投票率を見ても、今回の国政選挙が国民の審判を仰いだ結果と胸を張っては言えないでしょう。
だがしかしそれは「投票する価値が無い」という風に有権者が判断した証拠でもあります。
つまりはこれが民意。自民党が微減した事も踏まえれば、別に自民党を支持していないが他に投票する先も無い。
だから投票しない。これが低投票率の理由でしょう。

我が支持政党の立憲民主党としては、これは苦い結果に終わったと言えると思います。
議席は倍近く伸ばす事が出来ましたが、獲りたい選挙区が獲れていない。
比例票で800万票程しか獲れていない事実も大きいです。れいわに多くの票を獲られたと言われていますが、
それは立憲の支持基盤がグラグラだったという事。これは政権政党を狙う政党の基盤としては極めて脆弱。
いかにどんな風が吹いても、立憲の支持層は揺らがない。その信頼性を政党は確保すべきです。

今回の選挙を”ブルーオーシャンを狙っていく”とした枝野代表及び立憲執行部の目論見は外れたと言えます。
なぜなら、ブルーオーシャンを狙えていれば「投票するにたる政党だ」と有権者から支持され得票を得ているはず。
票が入らない以上、ブルーオーシャンを狙えていないんです。狙うべき場所がずれている。

誤解を恐れずハッキリと申し上げると、
”LGBTや女性、選択的夫婦別姓などの多様性分野”をブルーオーシャンと設定した事が間違いだったと思います。

私は地方選で”パリテナウ”を押し出した立憲の手法を批判しました。
それは多くの政策の中の一つの話で、それを看板に掲げて選挙をする事は国民のニーズに合っていないという事を
繰り返し申し上げました。
たくさんの批判も頂きましたが、今回の多様性分野を意味がない・必要がない、なんて事は一度も言っていません。
多くの政策の中の一部なのです。もっと掲げなければいけなかったのは、”国民生活・経済”政策です。

LGBTや夫婦別姓などを大きく掲げても、無関係だと思っている人は全く興味を持ちません。むしろ逆。
そこを大きく掲げれると、それ自体に拒否感を持ち、立憲の他の政策を聞いてもらえなくなってしまうのです。
これは選挙戦略の話です。これらの政策に意味がないとか必要ないとか邪魔だとかは全く思いません。
立憲が掲げるべき大きな旗は、”ボトムアップ経済”だったという事です。

参院選直前に年金問題が出てきた事は大きな争点になり得る話でした。
受け取り拒否・議論拒否をした自民党に対し、しっかり議論し・解決策を見つけ出していく立憲、
という国民生活を柱に据えた議論を全面に出していれば、立憲に光を見出す人も多かったはずです。

ボトムアップ経済がどういうものなのかを全面に押し出し、恩恵の無いアベノミクスと対峙させれば
立憲に関心が寄せられたのは間違いなかったはずです。
消費税の増税も大きな争点でした。しかしこれも多くの政策の中の一部として反対しただけで、
有権者にはあまり浸透していませんでした。なぜこういう国民生活・経済を第一に掲げなかったのか。
本当に悔やまれるところです。

低投票率の原因も”任せるにたる政党”だと立憲民主党が思われていないからです。
国政を任せられる政党として立憲が認知されていれば、比例票も減る事は無く、投票率も上がったでしょう。
これは野党第一党である立憲民主党の責任であり、責務です。
大いに反省をしてもらわなければなりません。

立憲は変わる必要があります。
なぜ票を減らしたのか、なぜ勝ちきれなかったのか。
野党共闘の見直しと共に、立憲として独り立ちして支持を得られる方法を真剣に模索すべきです。

ありとあらゆる分野において、必要なのは立憲UPDATE。
執行部の戦略、政策決定、発信の仕方、国会運営 など、すべてにおいてのUPDATEです。
これが出来ずこれまでのままでOKとするのであれば、立憲民主党に未来はありません。

立憲民主党は変わるべき時。必要なのは立憲UPDATEです。