こう(立憲パートナーズ)ブログ

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臨時国会開幕。「与野党相乗り」なぜ悪い?

2018-10-28 10:26:22 | #選挙
臨時国会が開幕となりました。
開かれた本会議では、安倍首相が所信表明演説を行いました。
率直に言って、今回の所信表明演説はちゃんと聞いていません。
毎回ちゃんと聞くようにはしていたのですが、今年の通常国会で安倍政権の数々の嘘が露呈。
公文書まで改竄をされ、特に安倍首相が言っている事が信用できない事態に陥っています。
そんなウソつきの所信表明なんて聞いてられないんですが、
twitterをやっていると色々飛び込んでくるのです。ですので一言だけ。

安倍首相は、所信表明演説で憲法改正に懸ける意気込みを話されたようで、
憲法を「国の理想をつづるもの」と評したようです。
これは明快に違いますね。
安倍首相の見識の無さには大変驚かされるのですが、憲法は「国の理想」を描くものなのではない。
憲法は「国の根幹であり、国の権力を縛り、国の在り方を定めたもの」です。
理想、というのは「こうなったらいいなあ」という意味。
国の在り方を定めるとは、「日本はこういう国です」という意味。
つまり、法律で国の指針を決める際に、その根底の部分として存在するのが憲法なのです。
国の理想を示すものとしては、ある意味無理やりな定義になりますが、法律があります。
法律で国の行き先を決めていく。理想を追求するために。
憲法は違いますから。その理想が誤りであればそれを止める機能を持つのが憲法です。
そんな大事なものの定義を根幹から間違っているとは、総理大臣が聞いてあきれます。
やはり安倍首相は憲政史上稀に見る最低レベルの宰相であると断じざるを得ません。

いや~、所信表明演説、ちゃんと聞いていないのにすでにここまで批判が書けるとは…。
いやはや、安倍首相恐るべし、ですね。


そして、もう一つのテーマについて書きたいと思います。
「与野党相乗り」の是非について、です。
これね、twitterでめちゃくちゃ論争を呼んでいるのですが、なぜ論争を呼んでいるか私にはよく分からないんですよね。
国政選挙は、国会議員を決める選挙です。国会議員を決めるとは、政権選択選挙。
衆参でその意味合いは若干変わってきますが、政権を決めるとなれば相乗りというのは基本的にあり得ないわけです。

ただ、地方の組長を決める選挙というのはちょっと意味合いが違うんですよ。
その県の、その市の、その町の、その村の、行先を決める選挙なわけです。
だから「その地方にとって党として最適だと思う人」を推挙するわけですよ。
党として「あの人がベスト」と思っているのに、「自民党が推薦しているから」「共産党が支持しているから」、
泣く泣くその人を推薦する事を断念なんておかしくないですか?
自民党が支持している人は、立憲民主党は支持しちゃいけないんでしょうか?
自民党が選択肢でAを選んだら、立憲民主党はAを選んじゃいけないんでしょうか?
それこそ「何でも反対」の姿勢なんじゃないでしょうか?

例えば、大阪都構想の住民投票。
維新以外の自民・民進・共産など各党は協力して反対して、都構想は否決となりました。
これもじゃあおかしいわけですよね?都構想には党として反対だけれども、
自民党が反対しているから民進党は反対しちゃいけなかったんでしょうか?
そんなわけないですよね。
地方には地方の事情があるわけですよ。

我が滋賀県では、三日月知事が再選されましたが、これも与野党相乗りでした。
元々は民主党の議員だった三日月知事。民主系が推薦して嘉田知事の後継として滋賀県知事に就任しましたが、
彼の示す方向性や政策が「県を前に進める」路線だったため、自民党や公明党も支持に回ったわけです。
では、立憲民主党は三日月知事の支援を辞めるべきでしょうか?違いますよね。
立憲民主党として応援すべき三日月知事の方向性に、自民党や公明党が理解を示し、支持に回っているわけです。
これは結構な話ですよ。何も怒るべきところではない。

立憲支持者がいきり立って怒っていらっしゃるのが、大山崎町長選挙(京都府)の与野党相乗り選挙。
さらに与野党相乗り候補が、共産党候補に負けてしまった事でしょう。
でもこれも怒るべき事ではないです。共産党候補よりも、与野党相乗り候補の方が立憲として支持できると判断しただけ。
大山崎町の事情を知らない立憲支持者がああだこうだ言う事ではないですよね。
地方選は国政選挙とは違い、それぞれの地方の事情があるわけです。

そして、結果。

当 3855 前川 光

3718 山本 圭一

共産党支援の前川氏が僅差で山本現町長を下しました。かなり僅かな差ですね。
これを受けて立憲支持者は、「自民党と組むからだ。共産党候補を応援すべきだった!」というわけですよ。
支援した候補が負けた事は反省すべきで原因を探求すべきです。
ただ、なぜ共産党候補を応援すべきだった、という話になるのでしょうか。
自民党<共産党、という考え方の支持者が多いからだと思いますが、立憲は共産党とは政策や路線が全く違います。
一致しているのは「安倍政権の暴走を止める」という一点です。
だから市民からの要請を受けて、国政選挙ではお互いに候補者を降ろしたり一本化したりするわけですが、
先にも述べた通り、地方選は「その地方の政治を前に進めるもの」であるので「政権選択選挙」じゃありません。
安倍政権の是非を問う選挙じゃないんですよ。
これを混同してもらっては困ります。枝野代表もその旨をtweetされていますが、納得できない支持者も多いよう。

今一度、立憲支持者に申し上げたいと思います。立憲民主党の政策理念に賛同される方は立憲を支持すべきです。
ですが、それを理解できない方は他の野党を支持されてはいかがですか?
ちょっと勉強不足が過ぎると思いますね。


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