こう(立憲パートナーズ)ブログ

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来年夏の参院選が試金石

2018-10-15 22:24:33 | #選挙
安倍総理が「来年10月の消費税増税を明言」したとの報道が出ました。
意外に早い表明。これで10%への増税がほぼ確定したわけです。

間違ってもこの発言を覆して増税延期の「新しい判断」をするわけないとは思いますが、
万が一にもあり得るとしたらGW辺りでしょうか。
アメリカの仕掛ける貿易戦争が過熱すれば円が高騰し、株価が下落する事態もあり得ます。
その時に「新しい判断」をされてはたまったもんじゃありませんが、
今の時点での増税表明は、おそらく財務省への隠れた合図。
彼らに、「何が何でも増税できる環境整備をしろ」という圧力を掛けているのだと思います。
財務省にとっても、延期癖がある安倍首相に再び延期をされてはたまったもんじゃない。
あらゆる政策資源を投入して発表される数字をごまかし、さらにはバラマキをしてくると思います。
GWから9月まで駆け込み需要が起き、様々な給付の効果も相まって消費は拡大するでしょう。
その拡大をもって景気の回復を大きく喧伝。来年夏の参院選を乗り切ろうという腹です。

野党にとって、この参院選は重要な試金石になるでしょう。
与党にとってではなく、野党にとって、です。

なぜならば、ここで勝利をしなければ次の国政選挙はしばらくないからです。
次に行われる衆院選は、おそらく衆院の任期満了ギリギリのタイミングでしょう。
安倍総理からしてみれば残りの任期を綺麗にまっとうすればいいだけですから、
いちいち解散してリスクを取る必要はない。
だから、与党にとって次の参院選を勝ち取れば、6年以上にわたる安倍政権は完全に成功し、
戦後最強の内閣として歴史に名を残せるわけです。

こんな滅茶苦茶な政権に、そんな功績を与えたくないですよね?

だから野党は何が何でも次の参院選を勝たなくちゃいけないんです。
以下は参院選の各都道府県の定数です。合区などで若干の変動がありますが確認してみましょう。


北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
定数3 定数1 定数1 定数1 定数1 定数1 定数1

茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都
定数2 定数1 定数1 定数4  定数3  定数6

神奈川県 山梨県 新潟県 富山県 石川県
定数4   定数1 定数1 定数1 定数1

福井県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県
定数1 定数1 定数1 定数2 定数4

三重県 滋賀県 京都府 大阪府
定数1 定数1 定数2 定数4

兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取・島根 岡山県 広島県
定数3 定数1 定数1    定数1  定数1 定数2

山口県 徳島・高知 香川県 愛媛県 福岡県
定数1 定数1     定数1 定数1 定数3

佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県  沖縄県
定数1 定数1 定数1 定数1 定数1 定数1   定数1


重要なのは間違いなく、この図の上部にある東北の定数1、ですね。
ここは全て野党統一候補を立て、与党を全敗に追いやる必要があります。
厳しいのは西日本、特に中国四国九州です。
ここは正直、候補を統一したとしても与党に勝てるかどうかは微妙。
だからこそ、むしろ一本化は必須と言えると思います。

定数1が断然多いわけですが、ここで与党に勝ち切らないと野党は永遠に勝てません。
まずはこれらを勝ち切って「ねじれ」を起こす事が大事です。

野党統一候補を立てる、という話になると、与党側から喜んだようにこんな批判が向けられます。

・共産党と連立を組むつもりなのか
・政策理念は野党で統一しているのか
・単なる選挙対策の野合ではないか

いずれの批判も的を得ています。どれも正解。正しい批判でしょう。
共産党と連立を組めるわけがありませんし、国民民主とは政策理念が一致しないから別れたわけです。
単なる選挙対策である事も認めましょう。
ですが、だから何なのでしょうか?

選挙は血が流れない戦争です。相手を追い落とすような卑怯な工作は自民党総裁選でも見られました。
国政選挙において、どんな手を使ってでも相手を追い落とす事をやらずして勝てるんでしょうか。

ちなみに自民党・公明党は完全に政策が一致していますか?憲法に対する考え方は一致してるんですか?
平和の党と喧伝していた公明党が変節しているのは明らかですし、憲法改正なんて話し合ってもいません。
そんな与党に「野合」と言われる筋合いはないし、与党がやってる事は野党がやっても別にいいでしょうよ。
それ位の思い切り、言い方を変えれば「どんな手を使ってでも」の覚悟が無ければ絶対に勝てません。

その覚悟があるのか、それが問われています。
現状、野党を見てみるとその覚悟があるのは「小沢一郎」くらいでしょうね。
私は彼を評価はしませんが、選挙に賭ける覚悟だけは政界随一だと思います。
あれだけ与党時代に対立していた枝野代表と会合を重ねるくらいですからね。命を懸けていると言えます。
小沢一郎に習えとは言いません。ただ、今回の参院選に勝てなければ今の野党を見限る。
支持者にもそんな覚悟が求められていると思います。

グダグダ言ってないでまず選挙に勝ってみろよ。負け惜しみをいつまでもグダグダ言うな。

これを各党の党首に言ってやりたいと思います。


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