臨時国会が始まります。
久しぶりの予算委員会も開かるのでしょうが、それに先立って先日安倍首相の所信表明演説が行われました。
あのお方の所信表明を聞くのって、これがなかなかしんどくてですね、今の今まで逃げていたのですが
ようやく拝聴する機会に恵まれたのでちゃんと聞いてみました。
いつも様々な事を仰いますが、今回で言えばリベラルな社会制度にぐっと歩み寄った内容に加えて、
自身の政権の成果を羅列し、それをより加速させて令和の時代にふさわしい新しい日本を作り上げていきたい。
その為の挑戦を果敢に行って参ります。という内容でした。
リベラルな社会制度と言いましたが、消費増税がなされ幼児保育の無償化がその財源にあてがわれます。
そして来年からは高等教育の無償化も始まります。消費増税の影響はじわじわと日本経済、特に中間から下位層に
拡がっていくと思いますが、その使途をリベラルな財源に充てる事によってこのダメージを避けようとしています。
だってリベラル層も反対できない案なのですから。私として反対ですけどね。根本を正せていないから。
そして難病などを例に挙げながら、全ての人を見捨てない・再チャレンジも出来る多様性をアピールしました。
多様性は、枝野代表をはじめ立憲民主党が参院選で特にアピールをしたワードです。
これを安倍首相はすくい上げ、所信表明の中に入れ込みました。なかなかやり口だと思います。
ひときわ野党からのヤジが大きかったですが、安倍首相はそのヤジの方を見て一瞬笑みを浮かべました。
「ほら、やっぱり騒いでるぞあいつら」といったような目線でしたね。
こういうリベラルを敢えて挑発し、取り込むような事を所信表明の最初に入れ込む事によって
安倍政権が果たそうとしているのは”リベラル層の分断”です。
この表明によって、特に野党の中で「なかなか自民党に勝てないし、居場所もないから自民党に行きたいなあ」と
考えている人達を自民党に取り込む事が出来る効果があるんですよ。
そしてそれは政治家だけでなく、その支持者も同様です。
だから思ってもいない事を敢えて入れ込むんです。そして、安倍首相とすれば政権を維持できるのであれば
それ位の事を片手間で実現してやっても痛くもかゆくもない、とこう思っているはずです。
政権の成果の誇張と新時代日本への挑戦の部分は、全世代型社会保障改革への意気込みや、
「65歳以上で働きたいと思っている人は8割以上」という謎の迷言を残した一億総活躍社会への実現に向けた意気込みが主でした。
まあ、何度か聞いた話ですので政府がその方向で向かっていくのは間違いがないでしょう。
そのやり方が若年層の底力をどんどん摘み取って行っている事をまるで分かっていませんが。
所信表明を言葉の通り受け取れば、点数でいうと70点ほどでした。
これが、立派な総理大臣が言うのであれば、ですけどね。
リベラルな社会保障への表明は、さきほど述べた通り血が通っていません。心ではそう思っていない。
再チャレンジを促していましたが、一度失敗した民主党政権を口汚く国民に向かって罵倒し、
自身を批判する人たちを指さして「こんな人たち」と言ってのけてしまう人が、社会保障に血を通わせられるはずがありません。
この安倍晋三という政治家の言動を勘案すると、所信表明は70点から減点して20点程ですね。
せめて嘘でも、口に出したんだから社会保障制度改革をきちんと果たして頂きたいものです。
野党の役割は大きいと言えます。
先般、立憲民主党は国民民主党と共同会派を組みました。
衆議院で100名を超える会派が久しぶりに出来たりしているので、維新の会やれいわやN国などは色めき立っています。
実際に玉木代表には色んな政党の方々がアプローチを仕掛けていたり、マスコミも共同会派は分裂含みだといったような報道を連日行っています。
まあ仕方ないんですよ。彼等のケンカ程面白い事は無いのですから。
早速、国民民主党の桜井充という小物が党を離党し、自民党と協力していく可能性を言及していました。
先刻書き記した、安倍政権の勧誘にうまい事乗っていこうという腹積もりです。しっかり落選させましょうね。
まあそれはいいとして。
野党が臨時国会でやるべき事は大変多いです。
まずは、・災害対応、です。危機管理を標榜する内閣の粗を、あれだけ地元に入って支援してきたのですから
野党はしっかり追及し改善させるよう促すべきです。
そして、・増税対策、です。必ず今回の増税は景気に深い影を落とします。やりようによっては減税となる人もいますが、
結局それは税収が確保できる事なのか、ポイントやキャッシュレスに対応できる人間のみが得をする事になり、
新たな格差を生む事にはなっていないか、詳しく検証し出来れば改善を求めていくべきです。
そして、・年金財政検証の結果、です。老後2000万円足りない事件は参院選でも大きなテーマになりました。
野党が攻め切る能力が無かっただけで、これを無視する政府の姿勢は本来であれば内閣が倒れる程の問題と言えます。
年金に関する追及、野党に出来るんでしょうか。
そして、・アメリカとの通商交渉と安全保障。アメリカと関税に関して締結を結びましたが、その中身と結果について国民に分かるような国会を展開して欲しいです。これは日本にとって利があるのか、不安があるのか、不安があるならどういう対策が必要なのか。専門性が問われると言っていいでしょう。
北朝鮮の相次ぐミサイル発射問題。これを放任する日本政府。どこが安全保障のプロなのでしょうか。ミサイルが飛んでいる最中にゴルフをやって支持率が下がらない内閣なんて歴代初めてです。異常な情勢と言っていいです。
国民の命を守る国会を展開して欲しいです。
ザッと書いただけでもこれだけあって、本当はまだまだあるんですけど思い浮かびません。
こういう政府の見識をしっかりと質す材料が山ほどある臨時国会ですが、おそらく野党出してくるのは「原発裏金問題」でしょう。
分かりやすいのですが、安倍政権から「初耳。非常に遺憾です」と言われて御仕舞になるでしょう。
正直、自民党だけではなく、野党側にも蔓延っている問題だと思います。果たしてブーメランとならずに済みますでしょうか。
今回の臨時国会は共同会派の腕の見せ所です。突っ込みどころは多数。政権支持率を大きく下げるチャンスもあります。
日本の未来のために、この臨時国会は勝負です。
久しぶりの予算委員会も開かるのでしょうが、それに先立って先日安倍首相の所信表明演説が行われました。
あのお方の所信表明を聞くのって、これがなかなかしんどくてですね、今の今まで逃げていたのですが
ようやく拝聴する機会に恵まれたのでちゃんと聞いてみました。
いつも様々な事を仰いますが、今回で言えばリベラルな社会制度にぐっと歩み寄った内容に加えて、
自身の政権の成果を羅列し、それをより加速させて令和の時代にふさわしい新しい日本を作り上げていきたい。
その為の挑戦を果敢に行って参ります。という内容でした。
リベラルな社会制度と言いましたが、消費増税がなされ幼児保育の無償化がその財源にあてがわれます。
そして来年からは高等教育の無償化も始まります。消費増税の影響はじわじわと日本経済、特に中間から下位層に
拡がっていくと思いますが、その使途をリベラルな財源に充てる事によってこのダメージを避けようとしています。
だってリベラル層も反対できない案なのですから。私として反対ですけどね。根本を正せていないから。
そして難病などを例に挙げながら、全ての人を見捨てない・再チャレンジも出来る多様性をアピールしました。
多様性は、枝野代表をはじめ立憲民主党が参院選で特にアピールをしたワードです。
これを安倍首相はすくい上げ、所信表明の中に入れ込みました。なかなかやり口だと思います。
ひときわ野党からのヤジが大きかったですが、安倍首相はそのヤジの方を見て一瞬笑みを浮かべました。
「ほら、やっぱり騒いでるぞあいつら」といったような目線でしたね。
こういうリベラルを敢えて挑発し、取り込むような事を所信表明の最初に入れ込む事によって
安倍政権が果たそうとしているのは”リベラル層の分断”です。
この表明によって、特に野党の中で「なかなか自民党に勝てないし、居場所もないから自民党に行きたいなあ」と
考えている人達を自民党に取り込む事が出来る効果があるんですよ。
そしてそれは政治家だけでなく、その支持者も同様です。
だから思ってもいない事を敢えて入れ込むんです。そして、安倍首相とすれば政権を維持できるのであれば
それ位の事を片手間で実現してやっても痛くもかゆくもない、とこう思っているはずです。
政権の成果の誇張と新時代日本への挑戦の部分は、全世代型社会保障改革への意気込みや、
「65歳以上で働きたいと思っている人は8割以上」という謎の迷言を残した一億総活躍社会への実現に向けた意気込みが主でした。
まあ、何度か聞いた話ですので政府がその方向で向かっていくのは間違いがないでしょう。
そのやり方が若年層の底力をどんどん摘み取って行っている事をまるで分かっていませんが。
所信表明を言葉の通り受け取れば、点数でいうと70点ほどでした。
これが、立派な総理大臣が言うのであれば、ですけどね。
リベラルな社会保障への表明は、さきほど述べた通り血が通っていません。心ではそう思っていない。
再チャレンジを促していましたが、一度失敗した民主党政権を口汚く国民に向かって罵倒し、
自身を批判する人たちを指さして「こんな人たち」と言ってのけてしまう人が、社会保障に血を通わせられるはずがありません。
この安倍晋三という政治家の言動を勘案すると、所信表明は70点から減点して20点程ですね。
せめて嘘でも、口に出したんだから社会保障制度改革をきちんと果たして頂きたいものです。
野党の役割は大きいと言えます。
先般、立憲民主党は国民民主党と共同会派を組みました。
衆議院で100名を超える会派が久しぶりに出来たりしているので、維新の会やれいわやN国などは色めき立っています。
実際に玉木代表には色んな政党の方々がアプローチを仕掛けていたり、マスコミも共同会派は分裂含みだといったような報道を連日行っています。
まあ仕方ないんですよ。彼等のケンカ程面白い事は無いのですから。
早速、国民民主党の桜井充という小物が党を離党し、自民党と協力していく可能性を言及していました。
先刻書き記した、安倍政権の勧誘にうまい事乗っていこうという腹積もりです。しっかり落選させましょうね。
まあそれはいいとして。
野党が臨時国会でやるべき事は大変多いです。
まずは、・災害対応、です。危機管理を標榜する内閣の粗を、あれだけ地元に入って支援してきたのですから
野党はしっかり追及し改善させるよう促すべきです。
そして、・増税対策、です。必ず今回の増税は景気に深い影を落とします。やりようによっては減税となる人もいますが、
結局それは税収が確保できる事なのか、ポイントやキャッシュレスに対応できる人間のみが得をする事になり、
新たな格差を生む事にはなっていないか、詳しく検証し出来れば改善を求めていくべきです。
そして、・年金財政検証の結果、です。老後2000万円足りない事件は参院選でも大きなテーマになりました。
野党が攻め切る能力が無かっただけで、これを無視する政府の姿勢は本来であれば内閣が倒れる程の問題と言えます。
年金に関する追及、野党に出来るんでしょうか。
そして、・アメリカとの通商交渉と安全保障。アメリカと関税に関して締結を結びましたが、その中身と結果について国民に分かるような国会を展開して欲しいです。これは日本にとって利があるのか、不安があるのか、不安があるならどういう対策が必要なのか。専門性が問われると言っていいでしょう。
北朝鮮の相次ぐミサイル発射問題。これを放任する日本政府。どこが安全保障のプロなのでしょうか。ミサイルが飛んでいる最中にゴルフをやって支持率が下がらない内閣なんて歴代初めてです。異常な情勢と言っていいです。
国民の命を守る国会を展開して欲しいです。
ザッと書いただけでもこれだけあって、本当はまだまだあるんですけど思い浮かびません。
こういう政府の見識をしっかりと質す材料が山ほどある臨時国会ですが、おそらく野党出してくるのは「原発裏金問題」でしょう。
分かりやすいのですが、安倍政権から「初耳。非常に遺憾です」と言われて御仕舞になるでしょう。
正直、自民党だけではなく、野党側にも蔓延っている問題だと思います。果たしてブーメランとならずに済みますでしょうか。
今回の臨時国会は共同会派の腕の見せ所です。突っ込みどころは多数。政権支持率を大きく下げるチャンスもあります。
日本の未来のために、この臨時国会は勝負です。
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