黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地支援コンサートVol.92    奈良春日大社   6月4日

2013-06-14 16:54:35 | 被災地支援
春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良県奈良市にある神社。旧称は春日神社。式内社(名神大社)、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「下がり藤」。 全国に約1000社ある春日神社の総本社である。武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使とする。ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されている。 (春日大社ホームページより)
 あの春日大社で被災地支援コカリナコンサートが行われました。奈良や関西にお住まいの皆さんが計画してくださり、平日の昼間だというのに沢山の皆さんがご来場してくださいました。 コンサートの前に、本殿の前で奉納コンサート、それに続けて「感謝・共生の館」にて約2時間のコンサート。最初、関西を中心に活躍されているソプラノ歌手の川内奈保子さんも2曲歌って下さいました。最後は会場の皆さんと「故郷」を大合唱。被災地へ思いを届けました。舞台のバックには今までやってきた91カ所のタペストリーが鎮座する神様のように貼られ、壮観でした。


被災地支援コンサートVol.91    東京都日比谷   5月22日

2013-06-02 11:37:31 | 被災地支援
 東京のど真ん中、日比谷公園の中にある日比谷図書文化館コンベンションホールにて被災地支援コンサートが行われました。このコンサートは日本朗読文化協会会員の皆さんの朗読と一緒に行われました。以前から知り合いだった臼田敦子さんら4人の朗読家の皆さんが、被災者の皆さんの手記や、ノーベル賞作家パール・バックの「つなみ」を朗読してくれました。その後、黒坂と矢口で約1時間のコンサート。観客の皆さんは、朗読で被災地の具体的な状況を受け止めた後だったので、音楽が客席に染みこんで行く感じがしました。また、ホールがとても落ち着いた雰囲気だったのでしっとりと丁寧に演奏することができました。
 それにしてもこのコンサートでは驚くべき事が起きました。楽屋がひとつしかなかったので、真ん中をパーテーションで仕切って、朗読の皆さんと、私たちでそれぞれに使わせていただきました。矢口はリハーサルが早めに終わったので、翌日(23日)のレコーディングに備えて、そのための練習を始めました。23日に彼女がコカリナ大合奏と一緒にレコーディングする事になっていたのは「Avide With Me(アバイド・ウイズ・ミー)」というイギリスの古い曲です。これは賛美歌としても使われている美しい曲ですが、日本では全くCD化もされておらず、ほとんど知られておりません。「Avide 」の意味は「とどまる、住む」。ですから「私と一緒にとどまりましょう」という意味の曲です。先日ある御方が「コカリナにとてもあっていると思うのでやってみたらいかがですか?」と楽譜を送って下さったので試奏してみたところ、本当にコカリナの響きにピッタリでしたので、急遽、今回のアルバムに大合奏曲+女声ボーカルスキャットとして入れる事にしました。 周美が楽屋で練習を始めたときです。パーテーションの向こうからいきなり「それアバイド・ウイズ・ミーですよね」と女性の声が飛んできました。パーテーションの向こうからですから、誰が話しているのか分かりません。でも僕は、日本ではほとんど知られていないこの曲を知っていた人がいたことに驚き「よくご存じですね」と応えました。するとその後です。パーテーションの向こうから信じられない言葉が返ってきたのです。「その曲を創ったのは我が家の祖先なのです」 と。 一瞬夢でも見ているのか、それとも、その方が何かの冗談を言っているんだろう、とさえ思いました。僕は半分笑いながら、「いやいやこれはイギリスの曲ですよ」と言い離しました。するとその方はまたパーテーションの向こうから平然と落ち着いた声で応えます。「我が家の祖先はイギリスです」。僕はパーテーションに手を掛けました。「ちょっと開けていいですか?」と 。「どうぞ」という声を聞かないウチに僕はパーテーションのキャスターを蹴っ飛ばすように開けてしまいました。そこにいたのは僕たちをこのコンサートに招いてくださった臼田敦子さんでした。そう言えば臼田敦子さんはご主人がイギリス人とのクウオーターでご自身も「ガントレット・敦子」とも名乗っていたのです。それからコンサートの準備そっちのけで、「Avide With Me(アバイド・ウイズ・ミー)」に、まつわる話を聞かせていただきました。それにしても不思議なことがあるモノです。日本で初めてのCD録音がなされるその前日に、その作曲者の一族に出会えるとは。作曲者「ウィリアム・ヘンリー・モンク」さんの仕業かもしれません。 おかげで収録はとても順調に行き、いいモノができつつあります。7月24日にキングレコードより発売になります。ご期待下さい。



CD製作真っ最中

2013-05-29 10:04:06 | 被災地支援
 現在、主に高田松原の松でできたコカリナを使って演奏したCD「REBORN」(生まれ変わる)の製作真っ最中、毎日朝から夜遅くまで、スタジオに籠もっています。
 5月26日(日)は大編成コカリナ合奏の録音、約70名の方がキングレコードの第1スタジオに集まってくださり、8時間かけて「遙かな友へ」「アネモネの誓い」「アバイド・ウイズ・ミー」の三曲を収録しました。皆さんが気持ちを寄せ合ってくださり、素晴らしい音を作り上げることができました。またこのCDでは「震災ヴァイオリン」を演奏される中澤きみ子さんがスペシャルゲストとして4曲、「震災バイオリン」の祈りを感じさせる音で、コカリナとコラボ演奏してくださいました。さらに、NHK交響楽団首席コントラバス奏者の吉田秀さんもヘンデルのラルゴで地に響くようなコントラバスの演奏を奏でてくださっています。
 素晴らしいハーモニーができ上がっています。ご期待下さい。
このCDは7月21日にキングレコードより発売になります
REBORN ~コカリナwithヴァイオリン~高田松原の調べ~
黒坂黒太郎とコカリナの仲間たち
   収録曲 (順不同)
  シチリアーノ (フォーレ) 
  スカボロー・フェア
  私のお気に入り
  ラルゴ  (ヘンデル)
  木立を抜ける風の音
  アネモネの誓い
  君をのせて
  G線上のアリア
  アバイド・ウィズ・ミー
  赤とんぼ 
  翼をください
  チャルダッシュ
  ひこばえのワルツ
  遥かな友に
  You Raise Me Up~あなたがいたから~ ※日本語歌唱

黒坂黒太郎とコカリナの仲間たち/中澤きみ子(ヴァイオリン)/矢口周美(歌)
吉田秀(コントラバス)。



被災地支援コンサートVol.90    東京都三鷹市   5月18日

2013-05-24 09:33:10 | 被災地支援
三鷹市(みたかし)は、東京都の多摩地域最東端にある市。市北端にJR中央線が走り、三鷹駅を中心に市街地を形成している。
武者小路実篤、三木露風、山本有三、太宰治など多くの作家たちが住んだ街として知られ、また、都市の便利さと緑豊かな自然とが調和する公園都市とも言われている。市域には豊かな自然が存在し、市内に国立天文台、や井の頭恩賜公園、三鷹の森ジブリ美術館などの様々な文化施設が存在する。
この町とコカリナの関係は深く、まだコカリナ協会が始まって間もない頃、市の社会教育課が「コカリナ講座」を開設してくれました。行政主催としては最も早い開設ではなかったかと思われます。
その歴史の重みのためか、今回の支援コンサートには、100名を上回る、コカリナ愛好家がステージに上って「グノーのアベマリア」「浜辺の歌」を大合奏してくれました。会場となった三鷹市芸術文化会館は素晴らしい響きを持つ「クラシックホール」。会場全体が木で包まれているためコカリナがの木の音色がとても良く響きます。ここに被災松の音色が流れ沢山の皆さんと一緒に被災地へ思いを届けました。また、5,6年前三鷹でコンサートをしたときに創らせていただいた三鷹の里唄「町を歩けば」を歌わせていただきました。