黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地支援コンサートVol.97   宮城県山元町  11月28日

2013-12-09 22:46:06 | 被災地支援
宮城県山元町は宮城県の最南端にある人口1万3000人ほどの町。東日本大震災の大津波で634人の人々が亡くなり、約3000棟の家が流されました。
 11月28日、この町で被災地支援コンサートが行われました。山元町に到着するなり、すぐに被災した町を案内していただきました。まず、連れて行っていただいたのは海辺にある中浜小学校。ここは先日、「震災遺構」として残されることになったそうですが、その被害状況は凄まじく、2年経った今でも、震災当時のままの光景が残されていました。この学校では子ども達と先生が、2階まで来た津波から逃げるため屋根裏に避難し、そこで一夜を明かし、全員が自衛隊のヘリコプターに助け出されたのだそうです。そして、数本を残し流されてしまった松林、跡形もなくなってしまったJRの線路。この町も、石巻や陸前高田と同じように大変な被害に遭っていたのでした。しかもこの町は宮城県といえども福島県と隣接した町。原発事故による放射能汚染も心配されています。 
 コンサートの会場となったのは「のぞみセンター」というキリスト教関係の復興施設
会場はこぢんまりしたホールだったのですが、なにせ初めての町。どのくらいのお客さんが来てくれるか心配されましたが、会場一杯の沢山の皆さんがご来場下さいました。


神戸で「奇跡の一本松コカリナ」演奏

2013-12-01 09:57:02 | 被災地支援
 11月27日、神戸長田区のピフレホールにて黒坂黒太郎(正文)40周年コンサートが行われました。平日の昼間なのに沢山の皆さんがご来場下さり、会場は満席。その中で「奇跡の一本松コカリナ」を使い4曲演奏しました。初めてのことです。18年前、日本に来たばかりのコカリナを初演したのも神戸でした。ここはやはり「始まりの町」です。「奇跡の一本松コカリナ」の演奏は、関西のテレビや共同通信が取材してくれ全国に配信されました。山手線のテロップニュースでも流れていたとか・・。


日本経済新聞


「奇跡の一本松コカリナ」ができあがりました。

2013-10-23 22:09:56 | 被災地支援
「奇跡の一本松」の枝部分を分けていただくことができ、コカリナとし復活させることができました。
「奇跡の一本松」だけで楽器ができたのは初めてのことです。コカリナは「木霊が歌う楽器」とも言われます。
多くの人々を励まし続けた「奇跡の一本松」は、表面こそ痛々しいものの、なんとも優しい音を発してくれ、まさに木霊が歌っているようです。
この音色で、被災地を支援し続けたいと思います。
 「奇跡の一本松」コカリナ演奏を以下の通り行います。

11月3日 文化の日  陸前高田市産業祭ステージ
           陸前高田市立第一中学校(岩手県陸前高田市大石)
               仮設グランド
      演奏は午後1時頃の予定
演奏   黒坂黒太郎 矢口周美
 
その後、3時より 奇跡の一本松前にて 奉納演奏を行います。




被災地支援コンサートVol.96  神奈川県鎌倉市円覚寺  10月18日

2013-10-23 12:23:12 | 被災地支援
 鎌倉市の円覚寺。あの国宝舎利殿で有名なお寺。臨済宗の総本山でもあります。その円覚寺の塔頭白雲庵で、被災地支援コンサートが行われました。平日の昼間だというのに多くのお客さんがご来場下さり、1ヶ月前にチケットは売り切れ、主催者さんは断るのに大変だったという嬉しい悲鳴。コンサートの中では、地元横浜のコカリナグループ「浜っ子と木精」、そしてコカリナ協会基礎コースの皆さんが「夕焼け小焼け」「浜辺の歌」を、美しく表情豊かに演奏してくれました。会場の塔頭白雲庵は太いケヤキの木をふんだんに使い建てられており、その響きは素晴らしいものでした。途中から円覚寺老師(臨済宗のトップの方)である横田南嶺老師もご参加下さいました。この横田老師、なんと和歌山県新宮出身で実家は矢口周美の実家のすぐ近くであるとか、不思議な縁があるものです。アンコールの時にはステージにご登壇下さり、お話しもしてくださいました。また、終了後は矢口と故郷の思い出話で盛り上がっていました。この横田老師はまだ45才とか。45才で臨済宗のトップになられるとは、異例中の異例。ただ者ではありません。話に聞くと、厳しい修行を乗り越えられているのだそうです。


被災地支援コンサートVol.94,95    愛媛県松山市   8月8日

2013-08-17 09:41:28 | 被災地支援
 松山市は愛媛県の県庁所在地。人口は50万人。松山城を中心に発展して来た旧城下町で、道後温泉で有名な古くからの温泉地であるとともに、俳人正岡子規や種田山頭火また文豪夏目漱石ゆかりの地で、小説『坊っちゃん』『坂の上の雲』などで知られる文学の街でもあります。松山城の景観保護の目的のために建築物の高さ制限を行っているということで、高層ビルがないため、50万都市にしてはとても落ち着いた景観を保っています。そして何と言っても嬉しかったのは、食べ物が美味しいこと。鯛飯、しょうゆ飯弁当、地野菜のフルコース料理、そしてスペイン料理、何を食べても美味しい。この料理の美味しさと町の落ち着きはどこか深いところで繋がっているように感じました。
この町で、東日本大震災被災地支援コンサートが2ステージ行われました。場所は、町中にあるファンタジーホールという私設のホール。小さいけれど、これまたとても落ち着いたホールで、響きもよく、コカリナにはピッタリ。実行員の皆さんも、このコンサートの主旨をしっかり受け止めてくださり、一人一人丁寧にお客さんを誘ってくださいました。そのためお客さんと一体となった支援コンサートを作ることができました。
 1ステージと2ステージの間でコカリナ教室も行われ、沢山の皆さんが参加、熱心に受講。きっと、これからこの町でもコカリナが広まっていくと思われます。