黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地支援コンサートVol.16.17 福岡県宗像市

2011-06-30 13:45:13 | 被災地支援
宗像市は福岡県の北東部にある人口約10万の町。古い歴史を持つ宗像神社があることでも知られるが福岡や北九州のベットタウンとして新しく開けた住宅地でもある。いつも、私たちの海外ツアーのお世話をしてくださっている福岡の旅行会社IWAツアーの白木さんがこの町のコーラスグループとつながりをもっており、そのグループは以前信州旅行をした折り、山ノ内町のコカリナの皆さんと交流、その縁もあり、今回の「被災地支援コンサート」が実現しました。午前中は信愛幼稚園という幼稚園で、園児と親のコンサート。そして午後はフラウェンコールという女声合唱団がコンサートを企画してくれました。
そのメンバーの方から先日以下のようなお手紙をいただきました。
その節は本当にありがとうございました。
演奏会の時は雨も降らずほっとしました。お二人の演奏は私の期待以上に素晴らしく、今私たちが求めている「癒される音」だと思いました。素人の私がこのような事を書くのはおこがましいのですが、ジャンルを問わずいろいろな音楽が好きですけど何か「救われる音」に出会ったと言う気持ちです。周美さんの声は本当に人を優しくする声だと思います。コカリナとのマッチは最高です。(略)小さな事でもいいから被災者の方々に何かしたい、と思っていらっしゃる方は多いと思うのですが、このような形でささやかなお手伝いができたことを嬉しく思っております。 会場に来てくださった皆さんから「今日のコンサートは最高だった」 「涙が出そうになった」等、沢山の「よかったコール」をいただきました。

信愛幼稚園のコンサート終了後、控え室で園長先生や園長先生の娘さんとお茶をすることができました。娘さんは今、フォトジャーナリストとしてアメリカワシントンで活躍されているとのことでした。そして、ご自分で書かれた「STAND」という一冊の本をプレゼントしてくださいました。本の帯に「レイプ被害から立ち上がり、全米で性暴力被害者の写真プロジェクトを展開した日本人フォトジャーナリスト」と衝撃的な言葉があり驚かされました。帰りの飛行機の中で読み続け、痛く感動しました。単に「レイプ被害」と言うことだけでなく「不幸の持つ意味」を考えさせてくれ、すべての人々に勇気を与えてくれる本です。今回の震災被害にどう立ち向かうか、という事とも重なります。是非読んでみてください。発行いのちのことば社 ¥1,500
 


被災地支援コンサートVol.15 熊本県 荒尾市で

2011-06-30 12:05:18 | 被災地支援
荒尾市は熊本県の最北に位置し、かつては炭坑の町として栄えたところです。この町では今まで何度もコンサートを行っています。小中学校の先生方がスクールコンサートを作ってくださったり、一般のコンサートも何度もやらせていただきました。ですから、どうしてもこの町で東日本大震災被災地支援コンサートを行いたかったのです。先生方はこちらの呼びかけにすぐに応えてくださり早期の実現になりました。会場は小学校の体育館。当日は九州地方全域に大雨注意報が出るほどのどしゃぶり。古い体育館と聞いていたので、雨が屋根を打つ音が心配でした。案の定、11時頃会場に着くともの凄い音が会場一杯に響き渡っていました。でも「これは必ず止む」とイメージしました。すると、本番が始まる頃にはびっくりするほど小雨になり、地元の皆さんの「群読」なども入れ、素晴らしいコンサートを作ることができました。地元のコミュニティー紙にこんな記事が載りました。
「小鳥のさえずり・・・コカリナ」
去る6月19日、荒尾市緑が丘小学校で黒坂黒太郎「つむぐコンサート」が行われました。当日はバケツをひっくり返したような大雨で、コンサートが無事に行われるか心配でしたが演奏が始まると、そこはまるで森の中にいるかのような清々しい空間へと変化していきました。(略)黒坂さんの優しい想いと音色、矢口周美さんの美しい歌声に会場にいた皆さんが癒されたと思います。(略)被爆樹コカリナの音色は悲しいほどに美しく、また心に響くものでした。原発事故で揺れる日本の私たちに何か伝えるかのようでした