黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

ウィーン、スペイン演奏旅行終了、全員無事帰国

2014-12-07 11:22:06 | 情報
  3回目になるウィーン楽友協会でのコンサートは、アンコールに次ぐ、アンコール。どうやって終わりにしたらいいのか分からないほどでした。
 コンサートを準備してくださったウィーンの皆さんも大変喜んでくださり、「コカリナ合奏団の音がより一層磨きがかかりました」「今回は合唱とのコラボレーションが素晴らしかったです」「聴衆の皆さんも本当に感動していたようです、また是非来て欲しい」と言ってくださいました。
 ウィーン公演を終えた一行は、2グループに分かれ、チェコとスペインに向かいましたがチェコ組は出発前にウィーン郊外の老人介護施設を訪れました。ウィーンは今まで何度も訪れていますが、このように地域の皆さんと触れ合ったのは初めてのことでした。車いすに乗ったお年寄りの皆さんが大歓迎してくださり、涙ながらに聴いてくださいました。若い職員の皆さんも本当に喜んでくださり、コカリナの原点はやはりこのような場所にあるのでは、と感じました。チェコ組のその後のツアーも古城を訪れたり、フィガロの結婚を観たり、と素晴らしい旅になったようです。
 一方、スペイン組は飛行機を占拠したかのごとく大挙80名でバルセロナに向かいました。そこからバス2台で、南に1時間ほど行ったところにあるパブロ・カザルスの故郷エル・ベンドレルへ。カザルスホールでのコンサートは2回目になりますが、今回も大変盛り上がり、最後はスタンディングオベーション。終了後はカザルス記念館でも演奏。パブロ・カザルスさんの「音楽と平和の魂」をしっかり受けとめました。その後、国内線飛行機でセビリアへ。セレス広場のストリートコンサートは、市の職員の方や警察の皆さんが守ってくださり青空の下、楽しく演奏できました。そして最後はいよいよアルハンブラ宮殿。この宮殿のどこで演奏させていただけるのか、到着するまで分からなかったのですが、行ってみると演奏場所は、なんと、宮殿内部の「カルロス5世宮殿」。それはまるでローマの円形劇場の様な歴史的建造物。以前、連れ合いと訪れたときに「ここで演奏できたら凄いだろうね」と言いあっていたまさにその場所でした。ここでの演奏の感想はどう表現していいのか分からないほどです。音がまるで竜巻のようにぐるぐる回り上って行くようです。たまたま訪れていた観光客の皆さんからも大喝采を貰いました。そしてアルハンブラ宮殿の担当課の職員カルロスさんも大感動し「素晴らしい。また是非来て欲しい。夏に音楽祭があるのだけれど、そこへ来れないか?」と。 夜は、アルハンブラの夜景を見ながら食事。もう天にも昇る気持ちでした。
 夢のような10日間でした。今回の旅でまた思いました。「音楽はどんなに卓越した語学より世界中の人々の心を繋げる」と。

ウィーンの老人介護施設で


カザルスホールのコンサート終了後、カザルス記念館で「鳥の歌」を低音のCバスコカリナで演奏


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