先日、次男の大学の大学祭に行こうと体調を整えて、いざ当日、駅まで行って急にドタキャンになってしまいました。せっかく楽しみにしていたのに、それに自転車も駅の有料駐輪所に預けたのに。
家に戻る気にもなれないで、ふと思い出して東京駅周辺の美術館のお得回数券を持っていることに気づき、三井記念美術館で開催されていた「松島、瑞巌寺と伊達政宗 展」を見に行きました。
少なくとも今年はもう美術館には行かないだろうと思っていたら、思わず行く機会ができて、結局は良かったです。瑞泉寺の秘仏である五大明王様たちにもお会いできて、隆三世明王様の前では私もシャキーン!と手印を真似しました←マニアックな話でわかりずらくてすんません(汗)
展覧会では戦国の武将伊達政宗公の教養深い文化人としての側面をとても感じることができました。書をたしなみ、お茶もたしなみ墨絵もなかなかの腕前でした。
その展示のなかで兼好法師の「徒然草」の一説を書き写した書が展示されてました。
書をあまり知らない私が見ても流麗な仮名文字。
正宗公が徒然草の数ある随筆の中から選んで書写した一説はこう始まってます。
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れ込めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。・・・・・
どうも「隈」は「雲」と同じものをさしているそうです。それから「垂れこめて」は「部屋にこもって」の意味だそうです。そうわかると原文でも結構読めますね♪
そう今日は本当はスーパームーン、それも68年ぶりの大きな月だったそうだけど、残念ながら私が住んでる地域は雨が降り月は見えませんでした。
でも
「雨に向かひて月を恋」するのもまた「なほあはれに情け深し」ならば、まあいいか☆
春に桜の花を見損なっても、秋に雨で名月が見れなくても、見事に咲いたであろう花を想像し、厚い雲の向こうに照っているお月さんを思う。そんな奥ゆかしい美意識に共感して書写する正宗公の感性の鋭さは、もしかしたら、戦で生死の境を何度も経験して命がけで研ぎ澄まされたものなのかもしれませんね。
いずれにせよ、武将としても教養人としても飛び抜けて魅力にあふれた人物だったのだろうなあ。
展覧会では正宗公の像もありました。没後3年ほどして奥様の愛姫様がまず絵師に似顔絵を描かせて、それをもとに京都の工房で作らせた木造です。
生前の面影を知っている時代に造られた像だし、ご本人にだいぶ似ているのではないかと思います。
そう思って拝見してみると、正宗公は頬骨が張ってるけど鼻筋が通った端正な顔立ちの人だったようです。体格もあの当時では大きい方ではないかな。
きっと美丈夫で目立ってたでしょうね。さすが伊達男!♪
せっかくだから前日写したほぼ満月な月の写真も載せます
雲の絶え間の月☆
つけたし
三男の大学祭にはいきました♪
お土産に買ったのは、屋台で売ってた羊の毛をくるくる丸めて作られたペンギンくん🐧
家に戻る気にもなれないで、ふと思い出して東京駅周辺の美術館のお得回数券を持っていることに気づき、三井記念美術館で開催されていた「松島、瑞巌寺と伊達政宗 展」を見に行きました。
少なくとも今年はもう美術館には行かないだろうと思っていたら、思わず行く機会ができて、結局は良かったです。瑞泉寺の秘仏である五大明王様たちにもお会いできて、隆三世明王様の前では私もシャキーン!と手印を真似しました←マニアックな話でわかりずらくてすんません(汗)
展覧会では戦国の武将伊達政宗公の教養深い文化人としての側面をとても感じることができました。書をたしなみ、お茶もたしなみ墨絵もなかなかの腕前でした。
その展示のなかで兼好法師の「徒然草」の一説を書き写した書が展示されてました。
書をあまり知らない私が見ても流麗な仮名文字。
正宗公が徒然草の数ある随筆の中から選んで書写した一説はこう始まってます。
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れ込めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。・・・・・
どうも「隈」は「雲」と同じものをさしているそうです。それから「垂れこめて」は「部屋にこもって」の意味だそうです。そうわかると原文でも結構読めますね♪
そう今日は本当はスーパームーン、それも68年ぶりの大きな月だったそうだけど、残念ながら私が住んでる地域は雨が降り月は見えませんでした。
でも
「雨に向かひて月を恋」するのもまた「なほあはれに情け深し」ならば、まあいいか☆
春に桜の花を見損なっても、秋に雨で名月が見れなくても、見事に咲いたであろう花を想像し、厚い雲の向こうに照っているお月さんを思う。そんな奥ゆかしい美意識に共感して書写する正宗公の感性の鋭さは、もしかしたら、戦で生死の境を何度も経験して命がけで研ぎ澄まされたものなのかもしれませんね。
いずれにせよ、武将としても教養人としても飛び抜けて魅力にあふれた人物だったのだろうなあ。
展覧会では正宗公の像もありました。没後3年ほどして奥様の愛姫様がまず絵師に似顔絵を描かせて、それをもとに京都の工房で作らせた木造です。
生前の面影を知っている時代に造られた像だし、ご本人にだいぶ似ているのではないかと思います。
そう思って拝見してみると、正宗公は頬骨が張ってるけど鼻筋が通った端正な顔立ちの人だったようです。体格もあの当時では大きい方ではないかな。
きっと美丈夫で目立ってたでしょうね。さすが伊達男!♪
せっかくだから前日写したほぼ満月な月の写真も載せます
雲の絶え間の月☆
つけたし
三男の大学祭にはいきました♪
お土産に買ったのは、屋台で売ってた羊の毛をくるくる丸めて作られたペンギンくん🐧
「雨に向かひて月を恋ひ」ですか、素敵♡徒然草もきちんと読めばもっとトキメク言葉に出会えそうですね。
私もスーパームーンは見られませんでしたが、翌日のほぼ満月薄雲のかかる月光を浴びました。薄雲のかかる月も好きなので良しとしました(笑)
フワフワのペンギン可愛いですね♪
私たちが生まれて以来最大の月だったようですね。薄雲の十六夜の月もまた風情を感じて素敵です
徒然草は中高生の古典の授業で習った以来の再会でした。”ける””けり”とかの文尾の活用など文法の暗記が苦手で(興味のあるものしか覚えようとしないので)文章から醸し出すときめきを感じるには至らなかったのです。でも時を経て、展覧会で展示されていた書の中でも”徒然草”の名前に親しみを感じて読んだ文章が、数日後文章そのままの雨に隠れた名月を体験し、しみじみそうだなあって実感できたのは、若い時に受けた古典の授業の賜物ですね
ほーんとに、こうやって出会うとときめく言葉だったんだと気づきました。
うん、日本の古典もまだ知らない素敵な言葉がたくさんありそうですね!
ペンギンをほめてくださりありがとうございます
実は気に入ってずっと鞄につけていたらどこかで落ちてしまったようで探し回ったけど見つかりませんでした
その思い出にここに写真を貼り付けました。来年も学園祭に行って買いたいと思ってます