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私が中学生だった頃、リック・ウェイクマン(Rick Wakeman)の「アーサー王と円卓の騎士たち(The Myths and Legends of King Arthur and The Knights of The Round Table)」というLPを買ってよく聞いてました。
イギリスの6世紀ごろの伝説の王と騎士の物語はこのアルバムで知りました。
このアルバムを聞きながら、ずっとアルバムの表紙、裏表紙、ブックレットを眺めて、遥か昔初期中世ヨーロッパの世界に浸って楽しんでました。
上の写真はその中学生の時に買ったLPです。裏表紙の絵が素晴らしく、ブックレットには魅力的な挿絵と古風な字体の歌詞が載ってます。LPのケースの大きさだからこその絵の迫力。今見てもすごく素敵です。
本当の中世世界は厳しく過酷だったと思いますが、このアーサー王の世界に憧れ、「中世騎士物語」という文庫を買って熱心に読み、その中のイラストにも憧れを募らせました。
そして
ブックレットの左ページの絵なんですが、赤くて見づらいけど、寝床の王様のそばで小型ハープを奏でる芸人の姿が描かれてます。なんでしょうねこの絵は、ロマネスク建築の壁に彫られたレリーフを写し取って色付けしたような。その絵に描かれたハープこそ私とハープの出合いでした。
ハープは中世ヨーロッパのロマンの馨。私にとって遠い憧れの楽器でした。
吟遊詩人みたいに、小型のハープを持ち歩いて気ままに演奏する世界を夢想して楽しんでました。木村弓さんがライアーというハープに近いリラの1種を演奏している姿も憧れました。
1回は小型ハープの体験レッスンというのも電車で1時間乗って行ったことがあります。
小さな子供が3人いる私には電車に乗ってレッスンを受けることは難しく、また何故だろう、このハープの音色はなんか違うな、と思ったのです。
それでもなんとなく、ほわんとハープへの憧れを持ち続けてました。
まずはありえない世界だけど
そんなある日歩いて数分のショッピングセンターの音楽教室でハープの体験レッスンを募集していました。近くだし、下の子が幼稚園にいるうちに体験できそうなのでせっかくだから体験を申し込みました。
それがアイリッシュハープとの出会いでした。
そのハープの体験レッスンで最初に習った曲は「ウェストミンスターの鐘の音」でした。
私の理想のハープの形は膝に乗るくらいの大きさですが、このアイリッシュハープは子供の背丈くらいあります。でも解りました。楽器は大きいほど深みのある音がでるのだと。当たり前ですが小型ハープの音域は高音部分だけですが、楽器が大きくなると低音部分が増えます。その低音が美しい音色なんです。高音も弦どうしが微かに共鳴する範囲が増して深みのある暖かい音がでるのです。
それから9年。
アイリッシュハープを習い続けてます。
初めはレッスン室のハープに週2~3回練習に行きましたが。独身時代の貯金をもとに、1年半後にアイリッシュハープを購入しました。他の楽器の値段を考えると高くはなかったのですが、何せ見た目が華やかなんで、贅沢に思われるのは必須。家族や両方の母には「娘だと思ってる」と言って納得してもらいました。
前に“Jesu, Joy of Man's Desiring”の事を書きました(7月6日)が、この曲は弾いてこそ感じる曲だなと思いました。この曲を初めて弾いたとき、病気の義母と父を思い出して万感の想いがこみ上げましたから。右手で旋律を歌い、左手で低音の音色が暖かく旋律を支えてます。この曲を弾く時はいつも二人を思い出します。
そしてかわいい思い出もあります。まだ小さかった息子3にハープのドレミの位置を教えたら、ある日廊下にハープの音色で「かえるの歌」が聞こえてきた♪のです。息子3が人差し指ではじいて弾いてました。
そんなアイリッシュハープとの生活を楽しんでます。
アーサー王の世界のハープを原型としてるのもご縁。
追記:
後で気付いたのですが、ブックレットに描かれている赤く塗ったレリーフ絵は、旧約聖書に出てくるサウル王とダビデなのかもしれません。
神経衰弱になって不眠症になったサウル王に、少年ダビデが竪琴を奏でてあげると心地よく眠れたというエピソードのレリーフがどこかの古い教会に刻まれていて、それを映してブックレットに載せたのかもしれません。
私には王様の寝床で、吟遊詩人が竪琴を奏でながらこれからアーサー王伝説を詠う様子に見えますが。
私が中学生だった頃、リック・ウェイクマン(Rick Wakeman)の「アーサー王と円卓の騎士たち(The Myths and Legends of King Arthur and The Knights of The Round Table)」というLPを買ってよく聞いてました。
イギリスの6世紀ごろの伝説の王と騎士の物語はこのアルバムで知りました。
このアルバムを聞きながら、ずっとアルバムの表紙、裏表紙、ブックレットを眺めて、遥か昔初期中世ヨーロッパの世界に浸って楽しんでました。
上の写真はその中学生の時に買ったLPです。裏表紙の絵が素晴らしく、ブックレットには魅力的な挿絵と古風な字体の歌詞が載ってます。LPのケースの大きさだからこその絵の迫力。今見てもすごく素敵です。
本当の中世世界は厳しく過酷だったと思いますが、このアーサー王の世界に憧れ、「中世騎士物語」という文庫を買って熱心に読み、その中のイラストにも憧れを募らせました。
そして
ブックレットの左ページの絵なんですが、赤くて見づらいけど、寝床の王様のそばで小型ハープを奏でる芸人の姿が描かれてます。なんでしょうねこの絵は、ロマネスク建築の壁に彫られたレリーフを写し取って色付けしたような。その絵に描かれたハープこそ私とハープの出合いでした。
ハープは中世ヨーロッパのロマンの馨。私にとって遠い憧れの楽器でした。
吟遊詩人みたいに、小型のハープを持ち歩いて気ままに演奏する世界を夢想して楽しんでました。木村弓さんがライアーというハープに近いリラの1種を演奏している姿も憧れました。
1回は小型ハープの体験レッスンというのも電車で1時間乗って行ったことがあります。
小さな子供が3人いる私には電車に乗ってレッスンを受けることは難しく、また何故だろう、このハープの音色はなんか違うな、と思ったのです。
それでもなんとなく、ほわんとハープへの憧れを持ち続けてました。
まずはありえない世界だけど
そんなある日歩いて数分のショッピングセンターの音楽教室でハープの体験レッスンを募集していました。近くだし、下の子が幼稚園にいるうちに体験できそうなのでせっかくだから体験を申し込みました。
それがアイリッシュハープとの出会いでした。
そのハープの体験レッスンで最初に習った曲は「ウェストミンスターの鐘の音」でした。
私の理想のハープの形は膝に乗るくらいの大きさですが、このアイリッシュハープは子供の背丈くらいあります。でも解りました。楽器は大きいほど深みのある音がでるのだと。当たり前ですが小型ハープの音域は高音部分だけですが、楽器が大きくなると低音部分が増えます。その低音が美しい音色なんです。高音も弦どうしが微かに共鳴する範囲が増して深みのある暖かい音がでるのです。
それから9年。
アイリッシュハープを習い続けてます。
初めはレッスン室のハープに週2~3回練習に行きましたが。独身時代の貯金をもとに、1年半後にアイリッシュハープを購入しました。他の楽器の値段を考えると高くはなかったのですが、何せ見た目が華やかなんで、贅沢に思われるのは必須。家族や両方の母には「娘だと思ってる」と言って納得してもらいました。
前に“Jesu, Joy of Man's Desiring”の事を書きました(7月6日)が、この曲は弾いてこそ感じる曲だなと思いました。この曲を初めて弾いたとき、病気の義母と父を思い出して万感の想いがこみ上げましたから。右手で旋律を歌い、左手で低音の音色が暖かく旋律を支えてます。この曲を弾く時はいつも二人を思い出します。
そしてかわいい思い出もあります。まだ小さかった息子3にハープのドレミの位置を教えたら、ある日廊下にハープの音色で「かえるの歌」が聞こえてきた♪のです。息子3が人差し指ではじいて弾いてました。
そんなアイリッシュハープとの生活を楽しんでます。
アーサー王の世界のハープを原型としてるのもご縁。
追記:
後で気付いたのですが、ブックレットに描かれている赤く塗ったレリーフ絵は、旧約聖書に出てくるサウル王とダビデなのかもしれません。
神経衰弱になって不眠症になったサウル王に、少年ダビデが竪琴を奏でてあげると心地よく眠れたというエピソードのレリーフがどこかの古い教会に刻まれていて、それを映してブックレットに載せたのかもしれません。
私には王様の寝床で、吟遊詩人が竪琴を奏でながらこれからアーサー王伝説を詠う様子に見えますが。
今日のブログは、憧れの楽器に初めて触れたときの感動まで見えるような文章でした。
私も音楽好きなので、物語を読んでいて勝手にBGMをつけている時があります。
映画をよく見ていた頃は、その映画のサントラ盤を買ったり借りたりして、映画を見終わった後も、飽きるまで音楽を聴きながら映画の世界を思い出し、楽しんでいたものです。
「アーサー王と円卓の騎士たち」CDはまだ聴いたことはありませんが、古楽の世界なのかしら?それもケルト音楽系?私の趣味は歌なので、いつか管理人さんのハープに合わせて、何か歌えたら・・・と夢を持ちました。あ、アマチュア合唱団の団員その1というレベルですが・・・(笑)
今宵はヨーロッパの古城に思いを馳せて、眠りにつくこととします。Gracias!
この「アーサー王と円卓の騎士たち」はイギリスのロックアルバムなんですよ~。
Rick Wakeman は王立音楽院を卒業した本格的にクラッシックの素養のある人で、ロックにクラッシックの要素を入れて発表してました。自らの曲にオーケストラを取り入れたり、有名なクラッシックの曲をアレンジしたりいろいろ新しい試みをしてました。
「アーサー王伝説」はRickが小さい頃からいつか音楽にしたいと夢見てた意欲作で、彼の才能がきらめくような代表作の一つなんです。
「ハープに合わせて、何か歌えたら」
ああ、なんか素敵!
まだまだ下手ですが、そうやってイギリスやアイルランドの古歌の伴奏ができたら・・・
練習して弾きこなして、歌い手の足を引っ張らないで楽しめる実力を身につけていきたいです
夢がひろがる
私はこの時期、ビートルズ、カーペンターズ、Queenにはまっていました。
ハープと歌は割とありますよ。英国ダウランドの曲は山とありますし、有名なサリーガーデンなどもいかがでしょう?これらなら、ギターやピアノと歌ったこともあります。いつかコラボできたら良いですね。
夢は大きく広がって・・・!
映像の紹介を有難うございます
これは、やはり遠い昔、やっぱり中学生くらいかな、テレビで1回だけ見たことがあります。
ロックバンドにオーケストラに合唱団が演奏して歌い、氷上で中世の騎士や魔法使いやお姫様のコスチュームで音楽にあわせて踊るという、本当に豪華な夢のようなコンサート。大成功だったけどお金がかかりすぎて大赤字になってしまったため、以後このようなコンサートは封印したと聞いてます。
Rick Wakemanはまだ20代で、夢の実現のために採算を度外視して実行してしまう若さと情熱があり、またショウビジネスの世界も実験的試みをやらせてみるおおらかさがあった時代だったのかも。
私は、当時録画機器をもってなかったからテレビにかじりついて脳裏に刻みつけるように見入りました。
その映像がこんな風に見れる時代になったんですね
すごく嬉しいです♪
それからハープですが、サリーガーデンなら以前に習ったことがあります。メロディの美しい曲ですよね~
もう一度おさらいし直したら伴奏になるかな、ああ練習が足りないわ
ゆっくりおさらいします