こちらはコンサート会場に貼られていたポスターです
9月のある日、最寄り駅の構内で手にとったコンサートのお知らせのチラシを見て、演奏曲の中に 「大序曲 1812年」が書かれてあったのに興味を持ちました。この曲は演奏が盛り上がった時にズドーンと大砲を数発発射させるので有名で、さすがにホールの中では大砲は打たないだろうとは思いつつ、いや自衛隊ならあり得るかもしれない、それを確かめたい気持ちがむくむくと湧いてきました。それに指揮者や演奏者が自衛隊の制服姿で演奏する姿はきっととても素敵だろうな、そして6月に生演奏の良さをしみじみ感じたのでまたコンサートホールで聴きたいと思い往復はがきで応募しました。
そして応募多数のなか、抽選に当たって招待の返信ハガキが届き、11月6日にいざ出陣。
検温と手指消毒して入ったロビーには自衛隊のマスコットキャラクターの看板と、ぬいぐるみがいました。
後で調べたら、ユリカモメがマスコットになったのだそうで男の子は「トウチ」くん、女の子は「さくら」ちゃんというお名前だそうです。可愛いね。トウチ君の迷彩服とさくらちゃんの制服も似合ってるよ♪
座席は感染対策として前後左右の1席ずつを空けて座るようになってました。そしてマスク装着。私はほぼ一番後ろのほぼ端っこの席でした。いつも席は後ろばかりです(;´・ω・)。でも、客席がいつもの半分くらいしか座れない事を思うと、抽選に当たらなかった方も多かったのかも。そう思うとラッキーでした。
こちらがプログラム
演奏者が入ってやっと気づいたのですが。今回の演奏会は吹奏楽団で、弦楽器はコントラバスとハープのみ入ってました。音楽隊の皆さん黒地に金の肩賞、金のモールを付けた上着を着て、男性奏者はラインの入ったズボン、女性奏者は黒のロングスカートもしくは黒のズボンをはいてます。隊員の皆さん、普段から鍛えているからスタイルが良くて引き締まっていて制服(軍服というのかな?自衛隊はどういうのだろう)が映えてました。見ていてかっこいい♪制服萌えしました。えへへ(#^^#)
指揮者はポスターにも写っているように燕尾服に肩章に金のモール、ズボンにラインが入ってました。こちらも素敵♪
演奏会のプログラムは軍隊や歴史的な戦いをテーマにした曲が中心で、勢いがあって一糸乱れぬ統制が執れてきっぱりとした演奏で、高騰感があります。聞く人をを元気づける事こそ音楽隊の使命なのだろうな。だからなのか、聞きながら吹奏楽にまつわる懐かしい思い出が脳裏に次々と現れました。
音楽隊の方々は野外ではフォーメーションを組んでマーチングバンド演奏も披露されるのかな。
元気の出る演奏の曲の中にしっとりとした曲が入ってました。第1部の「the Prayer」はテノールとソプラノの隊員二人が楽団をバックに歌いました。本格的な美しい声で驚きました。音大を卒業されているのかな?第2部の「月に寄せる歌」は湖の妖精の歌なのですが、まずハープの流れるようなメロディで水面が弧を描いて波立つ情景が表されて、ソプラノの隊員が湖から現れた妖精の切ない思いを歌っていて、それが本当に美しくてうっとり聞いてました。
プログラム最後の曲「大序曲 1812年」はフランス軍とロシア軍の戦いを音楽にしたそうで、あとで調べてみたら、ナポレオン軍がロシアを侵攻したのだけど「冬将軍」に敗北した戦いを表しているそうです。華やかでフィナーレにふさわしい曲でした。そして、大砲はどうだったかと言うと、クライマックスに大砲を発射した音をスピーカーで鳴らして同時にシンバルを大きな音で鳴らしてました。やはり建物の中ですから本物はありえなかったか・・・。でも、たとえば偽物の大砲を持ってきてスピーカーに合わせてボンッと煙を出すという演出など、今後いかがでしょう?
プログラムが全曲終わってから指揮者の挨拶があり、会場に来た私達へのプレゼントとして音楽隊の写真をどうぞ撮っていいですよと言われたので撮りました☆
ほぼ一番後ろからなので小さく写ってますが、制服姿の凛々しさは少し伝わったかなあ。あちこちの席で私と同じようにスマホで写真撮ってますね。
その後アンコールが2曲演奏されました。
1曲目は今年の東京オリンピック開会式の入場行進で流れた「ドラゴンクエスト」のテーマ曲。
2曲目はやはり今年の東京パラリンピック開会式の入場行進に流れた「オリンピックマーチ」でした。
ここでハッとしたのですが、両方の開会式や閉会式にも今日の音楽隊はオリンピック会場で実際に演奏されたのでは?確か自衛隊の音楽隊が演奏されてましたもんね。ここでオリンピックの生演奏が聞けたのはとても嬉しい経験でした。
この時期なので「ブラボー」の声は上がらなかったけれど、みんな熱く拍手してました。勿論私も。
さて、話は戻って演奏会前のロビーで、
トウチ君さくらちゃんキャラクターが飾ってたコーナーでは自衛隊の陸、海、空それぞれのパンフレットが置かれていて、戦闘機を見るのが好きな家族がいるのでそれぞれ一部ずつ頂きました。
ページを開けると、それぞれの自衛隊の防衛活動や救助活動、地域活動、もちろん音楽活動の紹介、様々な戦闘機や特殊作業車や艦船などの紹介、そして階級ごとの章の解説が書かれていてなかなか興味深かったです。
そんなわけで大いに楽しんだひと時でした(`・ω・´)ゞ
追記
屋外での演奏では実際に大砲が活躍してました(^_^)v
[HD] 1812 Overture - Tchaikovsky - with JGSDF 105mm Cannons 2010