3月30日にご近所さんに誘われて4人で銀座の松屋デパートで開催されたターシャ・テューダー展を見に行きました。
もう、すんごい人。会場に入るとターシャさんの言語録をメモする用紙を渡されましたが、あまりの混雑でボーっとして書けませんでした。紙を広げて書く余裕もなかったですし・・・。会場の皆さんはやっぱり赤毛のアンの世界や大草原の少女ローラの世界を憧れる少女なんだなあと思いました。
お土産売り場のレジも順番待ちでとぐろが出来てました。
ターシャ・テューダーさん(1915~2008年)は母を画家にもつ裕福な家庭に生まれた方で、写真を見て綺麗な方だなと思いました。子育てを一段落したころアメリカのバーモント州の田舎でかねてから希望していた19世紀の生活を続けた方だそうです。
絵本にも描かれたコーギー犬を愛し、猫を飼い、ヤギや鶏を飼い、庭に花を植え、人形やぬいぐるみを手作りして、羊毛を紡いで毛糸を作って編み物をして、絵本を出版されてます。
「まぶしい庭へ」原画
多くの生活用品が展示されていました。生活そのものが作品のようです。籠は木の皮を裂いて手作りして、沢山のお鍋は綺麗に磨かれ、アンティークの食器を並べた棚はきれいにしてあります。そして見事な1/4スケールのドールハウス!
とても精巧な作りです。お皿は一枚一枚きちんとした陶器。窯は実際にお料理ができるのだとか・・・
「サディアス・グレイン大尉」「エマ」「フクロウ」
人形はターシャさん手作りですがとても人間らしい表情をしていました。フクロウのぬいぐるみは毛糸をポンポンにして羽根を付け足してリアルに表現。あと、ヤギのぬいぐるみが表情がリアルでした。
その、行動力に驚きました。庭の手入れだけでもかなり過酷なはずです。ましてや動物のお世話は餌やりだけでなく排泄のこと、毛の手入れ、小屋の掃除に時々消毒、藁や薪もどっさり用意しなくてはならないじゃないですか!
さらに多数の絵本や絵画作品を発表されているのです。それだけじゃなく、数々の手作り人形でお孫さんと人形劇も楽しまれてます。
私は、どうしても、一見優雅だけど重労働な日々を送ってなお創作活動をするのを一人でやっていたとは思えませんでした。息子さんの家族とか、定期的にお手伝いされていたのだろうか・・・。それだと言っても文明に流れない強い意志を持つ大変な働き者であるのは確かです。
生活している服装も19世紀の服装で、その服やエプロン、マントも展示されてましたが、ほっそりとしていて佇まいの美しい姿が思い浮かびました。
壁に記された言語録はメモできませんでしたが一つ一つ読んでいるうちにだんだん無駄な時間ばかりの自分を顧みて反省してしまいました。
パソコンとかただぼんやりしてたりとか・・・・((+_+))
意志の強い、優しい雰囲気の中に厳しさを内面に潜めた方だと思いました。
会場の始めと終わりにはガーデンデザイナーの村井明美氏がターシャ・テューダーさんのお庭を再現したインスタレーションが展示されてました。そのうち最後に展示されたお庭は撮影OKでしたので何枚か撮りました。