令和4年11月9日 第210回国会 衆議院外務委員会から
090 杉本和巳
おっしゃっていただいた一般的な認識というのは分かったんですけれども、やはり当局として、岸田総理が広島で、林外務大臣が山口県というような状況の中で、もう少しこのマンハッタン計画というものをしっかりと研究して認識していただけないかな。むしろ、専門家の方を省内に置いて、しっかり過去を振り返って、なぜ日本は、リトルボーイ、元々はシンマンといったのが広島に投下され、ファットマンが長崎に投下されたわけですけれども、私のおぼろげな記憶ですけれども、当時のルーズベルト大統領は、予算的には一年分の国家予算だったか二倍の国家予算だったか分ぐらいの金額、とにかく巨額な投資をこのマンハッタン計画にしたということ、それを極秘裏に行ったということ。やはり、そのお金がただ雲散霧消してしまってもいけないので、何らかの成果を得なければならない中で、いわゆるウラン型のリトルボーイとプルトニウム型のファットマンと、二種類、一つでよかったじゃないですか、なぜ二つやったんだということも含めて、しっかりとこのマンハッタン計画というものを振り返っていただきたいというふうにお願いを申し上げておきます。 ・・・・・・・091 海部篤
お答えいたします。 日本に原爆投下されたことについての認識ということでございますが、先ほども少し述べさせていただきましたが、政府としては、広島及び長崎に対する原子爆弾の投下は、極めて広い範囲にその害が及ぶ人道上極めて遺憾な事態を生じさせたものと認識をしてございます。 また、政府としては、かねてから明らかにしてきたとおり、核兵器の使用は、その絶大な破壊力、殺傷力のゆえに、国際法の思想的基盤にある人道主義の精神に合致しないというふうに考えてございます。(文責:吉田)