菜の花日記

小さい喜びがあれば幸せ

事無草・・・ことなしぐさ

2016年08月31日 | 日記
祈 り

あるおばあさんがお祈りをしていました。

「今日も一日、何事もありませんように・・・・・」

事無草は、忍草(しのぶぐさ)の異称です。

シダの仲間で、土がなくてもよく耐え忍んで育つことから、こう呼ばれるようになりました。そんな忍草に、昔の人はこれ以上悪いことが起きぬよう、平穏無事の祈りを託してきたのでしょう。

若いころは、無事ということの重みがわからないかもしれません。でもいつか「何事もない」ということが、どんなにすごいことか、わかる日が来るでしょう。
いいことは、自分の力でつかみとることができます。でも、無事は、祈ることしかできないのです。

台風10号が暴れまわり、無事にという祈りも届きませんでした。事件、事故も悲しみを人の心に植え付けるように残して、とても悲しいです。
明日はもう九月です。「秋の夜長」といわれるように、夜が長くなることから「長月」とも言います。
日中の暑さは残るものの、台風一過の抜けるような真っ青な空、その下で、まだ咲き残っている夏の花々に加え、秋の花が咲き始めることでしょう。

相変わらずの脚の痛みに外へ出ることが極端に少ない今日この頃です。本を手に取ることも増えました。上記の文章も心にしっかりと取り込んだのでした。
コメント (2)
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