三年ほど前新聞の投書欄で大阪の中澤育枝様の作品を
懐かしいのでPCのアルバむに保存させていただきました。
中澤様お元気でしょうか。
昔夜になると、この虫が静かに現れました。悪さをしないからそのまま
そっとしておきなさい、アダンソンくんと同じ扱いでした。
カマドウマと言う名前も知りませんでした。
夫の育った仙台ではウサギ虫と言ったそうです。
夫は小学生の頃学校から帰ってきて、おむすびが、はい帳のなかに
あったので、食べたそうです。お鍋には母の用意したお味噌汁が
あったので、お鍋を開けたら、ウサギ虫がぴょんとお鍋に飛び込んで
しまって慌てて取り出したそうですが、お味噌汁は勿論飲まなかった。
間もなく長兄が帰ってきて、おむすびを食べお味噌汁も飲んだそうです。
にいちゃん~と言う間もなく、美味しそうに飲んだので黙っていたそうです。
夕ご飯の時元気がない末っ子の夫を熱でもあるのか~と心配してくれた兄
父母達に何も言えず・・・早く寝てしまったそうです。
うさぎ虫、カマドウマ、懐かしくおかしいお話しでした。
優しい長兄、元気いっぱいの次兄、甘えん坊の三男の夫。
みんな母の自慢の息子達でした。いまみんなであの世で楽しく過しているでしょう。
秋の夜は更けてすだく虫の音、少しほろっとした静かな秋の夜です。