桜の季節もあっという間に過ぎ、病院の周辺は新緑の季節へと移り変わってきています。
さて、春は昼と夜の寒暖差や進学・就職といった環境の変化など、身体と心にも変化が表れる季節ですね。特に生活環境が変わると、慣れるまでは身体と心に疲れを感じやすいかと思います。こういった春特有の環境の変化で体調を崩しやすくなることを昨今では「春バテ」と呼ぶそうです。
めまぐるしい日々のちょっとした時間に、“深呼吸”はいかがでしょう。
緊張や不安・疲れを感じている時、意識的に深呼吸をすることは身体をリラックスさせることに繋がります。
方法はいたってシンプル・・・
1.まずは、口から大きく息を吐きだします
2.鼻からゆっくりと、肺いっぱいに息を吸いこみましょう
(ゆっくり3秒数えながらがおすすめ)
3.口から大きく、息を吐きます
(ゆっくり5秒数えながらがGoodです)
閑坐して松風を聴く(かんざしてしょうふうをきく) という禅の言葉があります。
松の木を通る風とそれを聴く人が一体となって、静寂の中にある姿を現す言葉です。
松の木・・・ではなくても、疲れたときは静かな場所で目を閉じて、深呼吸をして、耳をすませてみましょう。ふだんは気がつかない鳥の声や風が葉を揺らす音が聴こえてくるはずです。
(✿桜の木の根元で新緑の葉を伸ばし始めた紫陽花✿)
深呼吸をしたあと、ゆっくり目をあけて周囲の景色を眺めてみてください。
ほんの少し、視界が明るくなったような感覚を味わえますよ。
(医局 I / M)