食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『除染は嘘?本当?』

2014年05月02日 17時00分54秒 | 日記

飯舘村を横断していくと『除染作業中』の黄色の旗が棚引いている。南相馬市に入って行くとそうした旗を見かけ

なかったと思うが、家の周辺は土が薄く剥ぎ取られており除染作業が行われた様子が窺われる。飯舘村の中心街に

人がいないのを不思議がりながら南相馬市に走って行くと畑地が広がる開けた所に出てきたが、畑は耕された形跡

は全くないのに耕作放棄地のように荒れてもいない。

もし農地を管理しないで2年も3年もすれば手の付けられないような状態であってもおかしくはない。この矛盾は

どうしたものか私には分からない。除染作業が済んだ後ならば頷けない事もないのだが、人が帰還してくることを

見越して農地を除染しておく、こんな手回しの良いことが行われているのだろうか。

除染、除染とやっているが本当の効果をどのように捉えればいいのか、本当のことを誰かがしっているのだろうか。

宅地、農地は除染するが山や森林などは対象外とある。核物質は軽くて灰のように飛ぶと言うから、山や林は落ち

葉の下に隠れてしまい影響が少ないと聞いている。しかし、半減期が長いから落ち着いてしまうとホットスポット

として居ついてしまう恐れはある。

水は上から下に流れる。滞留していた核物質がそこから下流に移動することは当然の理だが、そんなものは無視し

ていいと言うのか、否、住宅の周りは除染するからやはりヤバイのでは。

山や林を除染の対象にすると終わりなき事になる、単なる理由で決めたのか・・・・・

場所々で除染の範囲に差がありA地区では標高200m位までは除染が必要、B地区は30mなどときめ細かく決め

られているのか民にはさっぱり分からない。

被災地の公共事業にはなるかもしれないが掛けた費用に見合うだけの効果を生むことはないだろうが、こうした努

力の先に一時避難していた人たちの帰還に繋がればと思いたい。

除染に関する記事を読んでみると官に近いものは効果があるようなことを記載しているが、ジャーナリストや学者

は否定的な意見が多いようだ。汚染されているのは紛れない事で、これから後に人が戻って来る以上は除染と言う

ことの必要性は否定できない。

原発工事でもこの種の作業でも元請、下請け、孫請けなどと利権の塊になっており、何か胡散臭い気がしてならな

いから効果まで疑ってしまう。


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