仮免許を貰い銃砲店に銃を買いに行く。こうした店の個人客は限られているから、誰そ
れの紹介と言えば、店の人も心得た応対をしてくれる。銃を持てば、この店で実包(銃
弾)のお世話にもなるが、当時でさえも若い人の銃の所持は減っていたから、久々のビギ
ナーだったかも。仮免で銃を持ち、次は実技試験を受けるために使う実包購入許可書を
警察に申請すると2週間後くらいに許可がおり、それを持って銃砲店に行き実包を購入
する。1箱25発入りのものが種類にもよるが1000円ちょっとだったと思う。
実技試験は、銃の取り扱いの講習を受け、射場で25枚の皿撃ちを練習した後に、実技試
験として再度25枚の皿を撃つ。最初の25枚つまり練習の時は4枚しか当たらなかった。散
弾銃で7.5号弾を使用していたが、中には小さい弾が数百個も入っているから、その辺を撃
てば当たるはずなのに、ちっとも当たらないものだ。
実技試験では5枚命中させ、合格点3枚を辛うじてくクリアし本免のゲットとなった。
ところで、鉄砲を撃つ時、銃床を頬に密着させておかないと発射の瞬間に銃全体が上方向
に持ち上げられるので、頬を強打する。頬付けが甘いと、右の頬が腫れたり、打ち身みたい
になることがある。私が受験した時、年配の人がおられ教官から『xxさん、銃を持って人の方
に向けないで』と何度も注意されていたのに、注意力散漫のこのお方は遂に『xxさんお帰り
下さい』と実技に行く前に不合格になってしまった。結構、厳しいなと思った次第。
試験で購入した実包を使い果たしたという報告書を警察に届け出て実包の処理が終了す
る。この銃を担いで野山を駆け回り、時には腰まである雪の中をラッセルしながら、イノシシ
を追い回したこともあったし、鴨に向けて撃ち3発で3羽獲ったこともある。
そして、色々なことがあり銃を止める決心をした。廃銃するにも警察への届け出が必要にな
り、購入した銃砲店で銃身を切断、引金などがある機関部を破壊してもらい完了する。勿論
のこと廃銃処理にも費用がかかり自己負担。
趣味としては面白いが一から十まで法律に縛られており、趣味と軽々に言えないような感じだ
った。11/2、今年初の炭窯入れの日、午後の作業に行く途中、銃を担いで歩いている人を見
かけたら、猟をしていた時の師匠だった。『どうした?』
『すぐ、その上に居たイノシシに逃げられた』
『頑張ってね』
こんなことがあり、猟銃のことを思い出し綴った次第
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