食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『震災鎮魂の旅、原発立県』

2013年06月17日 18時35分21秒 | 回顧録

6/9松江を出発し福井市で宿泊する行程が第一日目。松江市から鳥取県中部ま

では自動車道があるのでいつもスイスイと動けるが、鳥取市手前から少々込み合

い下手をするとこの付近で時間をロスすることが多い。鳥取市を抜けてしまうと福

知山まで国道9号線というスーパーローカルな道を、途中にある道の駅で道草を

食いながらマイペースで行くことが出来る。

福知山から終点の小浜までの自動車道に乗り、小浜から再び地道を走るが、途

中々で原発関係の案内看板が目に付く。同じ日本海側に住みながら大凡の位置

関係しか知らなかったが、こうして旅をすると昔からよく知っていたような気になる。

松江市にも原発は2基、新設未稼働1基の計3基もあり、私自身は嘆いているのだ

が、福井県には何基あるのだろうかと疑問になり、帰ってから調べてみたら13基も

あった。自動車道を縦断したり、永平寺の方をウロウロしただけだから、恐竜の化

石が有名な案内以外は全くと言っていいほど知らない。政治の力関係なのか、過

疎や財政難で受け入れたのか事情は全く知らないが、こんなに原発があり、不安

ではないのかと関係ない私が思う。

地元に雇用を生む、周辺部に新たな経済効果を生む、人の流入も増える、自治体

は何よりも『お金』が入って来るから原発様々だろうか。立地を推進した政治家はそ

うした人たちから『ジャンヌダルク』のようにもて囃されたのだろうか。国も関電も『中

身のない空虚な万全の安全対策』を強調し福井県を承知させたのか、望んで招致

したのか。福島で起こるはずのないシビア事故が発生した。今も、これからも、数10

年か小100年か誰にも分からないほど福島県の大熊町、浪江町、双葉町などは苦

み続けなければならない。

だから福島県は被害のなかった福島第2原発さえも廃炉を要求している。何故あの

ような事故になったのか、たったこれだけの疑問の答えさえ誰にも正確に答えるこ

は出来ないのに、再稼働の要望がある。

つまり、福島は福島のこととして『何か新しそうな対策をしておけば新しい安全が確

保できる』これを新安全基準と名付けて『新安全な原発』を稼働させると言うことに

他ならない。

福井県はこんなに電気は要らないはずなのに・・・・

福井県の政治家か自治体の人が言った。『電気の消費地の人は原発立地県にもっ

と敬意を示すべきだ。そうしたことを私たちが理解できれば再稼働もやぶさかではな

い』私に言わせれば屁理屈だ。民はそんなくだらない敬意よりも安全な暮らしが大切

だし、電気消費地の人がそんな敬意なんか持つはずはない。

私の棲家も原発から20Kmくらいしか離れていない所にあるから、もしシビア事故があ

ればスタコラサッサと原発のない所に逃げて行き、2度と帰るつもりはない。

原発の欲しい県に共通するのは貧弱な自主財源、一言で言えば原発のお金に釣ら

れてしまったという表現が正しいのではなかろうか。国や電力会社の安全対策説明

が正しければ、東京湾の埋め立て地に原発を造ればいい。そうすると発電所から電

気を消費する都内までの送電路でロスする電気は殆どないから、最高の効率で稼働

できる。何も東北の福島から延々と電気を送ることはなくなる。

東京は何かあると困るから、余り困らないローカルな県を♪『すてごま』♪にするのか。


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