小沢民主党の危うさ

　自公与党が次の衆議院選挙で過半数に至らず、現野党陣営の連立政権になることを希望はするのだが、小沢が権力を握ることに手放しで賛成はできない。先の額賀財務相に対する証人喚問についての多数決決済にはっきりと現れているように、先例を無視してでも強引に事を進める手法は、民主主義の敵になることが想像できるからだ。さすがに共産党は採決の無効を表明し、あらためて全員一致の原則を守るべきとの姿勢を見せたが、万年野党の悲哀を熟知している政党ならではの判断だった。小沢民主党には共産党のブレーキが必要になりそうだ。