私の住む徳之島はここ数日靄がかかって視界不良です。
「さあ夏だ。青と緑の徳之島を撮りまくるぞ。」
と思ったら、いきなりこれです。
なんでも気象庁でも原因がわからないそうです。
「原因不明の霧で視界低下 奄美群島で広く発生か」(南海日日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d445148a87218743a92c064b1cefac8b4f7c0be
ところが、急に視界が悪くなった7月30日。
(実はその少し前からなんとなくモヤモヤとした空気ではありましたが、30日の煙り方は飛行機が欠航したほどでした)
なんと、小笠原近くの西之島が大噴火したというではないですか。
しかもその後も噴火し続けているらしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=7xSzVm1SY5M ※これ必見です。
(画像は海上保安庁撮影)
この噴煙が微粒子となって、高気圧の縁に沿って奄美諸島一帯に流れ込んでいる可能性は大だと思います。
(本日の風の流れ「Windyから」)
木曜日か金曜日辺りには、気圧配置が変わりそうなので、
もしその時にこのモヤが消えたなら、
ほぼ間違い無く、このモヤは西之島の噴煙だったということです。
奄美諸島から西之島まで約1500キロは離れているでしょうか。
もし、この靄が西之島の噴火を原因とするものならすごいことです。
ところで、
リンク先の西之島噴火の動画を見ればわかりますが、
この噴火の仕方はかなり「異常」です。
普通の噴火は、ドカーンと上がったらしばらくプスプス噴火するものの、それっきりです。
ところが西之島の噴火は、爆発し続けているという感じです。
小笠原は本土から遠いから、特に関係ないと思うかもしれませんが、
富士山だって同じフィリピン海プレートにあります。
西之島のような噴火が
どこか陸地、あるいは近海で起きる可能性は十分考えられます。
「近年、フィリピン海プレートの動きが活発化している」
との指摘がされています。
例えば、2019年1月7日にはインドネシアでマグニチュード7.0、
2019年12月15日にはフィリピンで同6.8という大地震が起きています。
最近、日本でも6月に浅間山周辺で群発地震がしつこく続きましたし、
岐阜長野県境でも地鳴りや群発地震が続きました。
同じ6月に、三浦半島一帯で「ゴムか何かが焼けたような」、
「にんにくのような」臭いが広がって、話題となっていました。
その2週間ほど前には、東京湾の深さ20kmほどで1日に6回も地震が起きています。
千葉や茨城などでも大きめの地震が続けざまに起きています。
また沖縄近海、中でも与那国島周辺(かつて「明和の大津波」が起きた)では、
かなり規模の大きい地震が複数回起きていて、
その頻度は近年になく増えているようです。
2ヶ月ほど前ですが、立命館大学環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授が、
ここ数年のうちに「首都直下」あるいは「南海トラフ」
あるいはこれらが合わさった巨大地震が起きると予想しています。
土木学会(JSCE)の試算では、この一体型の巨大地震が起きた場合、
最大1410兆円の被害が想定されているようです。
日本のGDPの約3倍です。
自然の力は強烈で圧倒的です。
そんなことも必ず起こるのだと、心の片隅に置きながら、
我々は、それでもポジティブに毎日を暮らしているわけです。
「命短し、恋せよ乙女」であります。
(この無常観溢れたセリフ、もしかすると日本人にしか通用しない表現かもしれません。)
日本に生まれて、日本で生きる。
それは必然的に
自然に対する「人間の無力」感を味わうことを意味し、
一方で自然から、「四季の美しさ」や「癒し」、「恵み」や「感謝」を受け取る。
日本人が根っこに持つ「やさしさ」は、ここから生み出されるんでしょうね。
いささか支離滅裂ではありますが、
本日仕事中に、煙る亀津の町の風景を眺めながら、ふと不安になりましたので、
ブログに記録しておきます。
最後にさわやかな画像を貼っておきますね。