モミジニタイケアブラムシの幼虫。
全体に赤褐色。
右端には有翅型がいるので、その幼虫のようです。
全く姿が異なりますね。
分類:
カメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科アブラムシ科ケアブラムシ亜科
体長:
2~3mm
分布:
日本全土
垂直分布?
成虫の見られる時期:
3~6月、11月
卵で冬越し
エサ:
カエデ類、トチノキなどの汁
その他:
有翅型成虫・無翅型成虫・越夏型幼虫がある。
有翅型は頭部・胸部は光沢のある黒色で、腹部は暗黄褐色で、各腹節の左右と中央に黒い硬皮板がある。
角状管はガッチリしている。
無翅型では腹部に毛が見られる。
有翅型の幼虫では、全体的に赤褐色をしている。
寄主転換は行わない。
宿主植物の栄養が少ない夏場には、1mm以下の扁平な初齢幼虫の姿で、秋まで休眠状態になる習性がある(越夏型・和名の「二態」の由来)。
展開していないカエデの葉上では非越夏型の幼虫を、展開した葉上では越夏型の幼虫を産下することが、実験によって確かめられている。
これは未展開の葉は窒素含有量が高く、展開した葉は窒素含有量が低いことに起因すると考えられる。
越夏型幼虫は、体の周囲に団扇上の突起が並ぶ。
越夏型幼虫は、秋になって発育し、無翅型成虫となる。
秋の無翅型成虫の♀には胎生雌と卵生雌があり、後者は後脛節が顕著に太い。
卵生雌は晩秋、冬芽の付け根に産卵する。
生活環は
幹母→有翅型・無翅型→越夏型(休眠)→無翅型(有性世代)→卵↩
トチノキも寄主とするが、春に孵化した1齢幼虫は、トチノキの芽を覆う粘液にトラップされ、全く生き残れない。
トチノキの個体群は、カエデ類から移動した個体であることが、遺伝型からも示唆されている。
ニタイケアブラムシ属の仲間は似ており、見た目では同定が難しいが、本種は最も普通に見られる。
参考:
虫ナビ
世話要らずの庭
自然観察大学ブログ
自然観察雑記帳
日本まるごと生き物図鑑
我が家の庭の生き物たち(都内の小さな庭で)
そよ風のなかで
北海道立林業試験場・緑化樹センター
モミジニタイケアブラムシにおける寄主植物間のホストレース形成に関する系統学的研究
カエデの生物季節とモミジニタイケアブラムシの春の産子
全体に赤褐色。
右端には有翅型がいるので、その幼虫のようです。
全く姿が異なりますね。
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カメムシ目ヨコバイ亜目アブラムシ上科アブラムシ科ケアブラムシ亜科
体長:
2~3mm
分布:
日本全土
垂直分布?
成虫の見られる時期:
3~6月、11月
卵で冬越し
エサ:
カエデ類、トチノキなどの汁
その他:
有翅型成虫・無翅型成虫・越夏型幼虫がある。
有翅型は頭部・胸部は光沢のある黒色で、腹部は暗黄褐色で、各腹節の左右と中央に黒い硬皮板がある。
角状管はガッチリしている。
無翅型では腹部に毛が見られる。
有翅型の幼虫では、全体的に赤褐色をしている。
寄主転換は行わない。
宿主植物の栄養が少ない夏場には、1mm以下の扁平な初齢幼虫の姿で、秋まで休眠状態になる習性がある(越夏型・和名の「二態」の由来)。
展開していないカエデの葉上では非越夏型の幼虫を、展開した葉上では越夏型の幼虫を産下することが、実験によって確かめられている。
これは未展開の葉は窒素含有量が高く、展開した葉は窒素含有量が低いことに起因すると考えられる。
越夏型幼虫は、体の周囲に団扇上の突起が並ぶ。
越夏型幼虫は、秋になって発育し、無翅型成虫となる。
秋の無翅型成虫の♀には胎生雌と卵生雌があり、後者は後脛節が顕著に太い。
卵生雌は晩秋、冬芽の付け根に産卵する。
生活環は
幹母→有翅型・無翅型→越夏型(休眠)→無翅型(有性世代)→卵↩
トチノキも寄主とするが、春に孵化した1齢幼虫は、トチノキの芽を覆う粘液にトラップされ、全く生き残れない。
トチノキの個体群は、カエデ類から移動した個体であることが、遺伝型からも示唆されている。
ニタイケアブラムシ属の仲間は似ており、見た目では同定が難しいが、本種は最も普通に見られる。
参考:
虫ナビ
世話要らずの庭
自然観察大学ブログ
自然観察雑記帳
日本まるごと生き物図鑑
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そよ風のなかで
北海道立林業試験場・緑化樹センター
モミジニタイケアブラムシにおける寄主植物間のホストレース形成に関する系統学的研究
カエデの生物季節とモミジニタイケアブラムシの春の産子
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