KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
生物のこと、笠間のこと、時々政治

「少年H」感想

2013年09月12日 | 映画
映画「少年H」、観てきました。

ついでに原作も買ってきて、一気に読みました。
そのため、更新もサボりがち。
(仕事が忙しかったせいもあるが。)

戦中・戦後を描きつつも、決して暗くならず、家族が力を合わせて生きてゆく姿が爽やか。
CMで観ていたのに、
「・・・恥ずかしい人間になっとったら、あかんよ!」
とか、
「この戦争はなんやったんや!」
とか、感動的だった。

映画だと、登場人物を限定せざるを得ず、何でもH一家(何かヤダな、この表現。)がやる結果になる。
だから、Hの家だけが、特に戦争に批判的であるかのように感じられる。

でも原作を読むと、Hの周りの少なくない人々が、戦争のアホさ加減に気づいていて、日本の敗北もうすうす予感しているように描かれている。
周囲の目や弾圧を恐れて、表立って発言はしていないが。

僕が戦前・戦中に対して持っていたイメージは、教育やマスコミを操作されて、日本人のほとんどが、戦争のおろかしさを知らず、日本の勝利を信じ込まされて、狂信的に突き進んだ、という感じ。
一般的に、ドラマなんかも、そういうイメージで作られてないだろうか?

いったい、どっちが実像に近いのだろう?
地域によっても、違うのかも知れない、と思ったりもする。

残念ながら、僕の父方の祖父母は、僕が生まれる前に亡くなっているし、母方の祖父も小4の時に亡くなっているから、ほとんどデータがない。
ご高齢の方々に、つらい戦時中の記憶をお訊きするのは、気がひける。
いわゆる「戦争体験」を扱った書物や番組は結構あるが、「戦争をどう思っていたか」はままりよくわからない。

まあもっとも、二度と戦争を起こさないことが私たちの責務なので、「戦争をどう思っていたか」ということは、それほど重要ではないのかも知れないが。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿