KONASUKEの部屋

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ニッポンハナダカバチ20190711

2019年07月12日 | ハチ目
ニッポンハナダカバチ。
極めて不鮮明な写真で申し訳ない⤵

撮影場所は筑波実験植物園。
園内には「世界の生態区」「生命を支える多様性区」など、様々な環境が再現されています。
ニッポンハナダカバチがいるのは、「砂礫地植物(海岸性)」のエリア。

砂礫地は、植物の種類の変化(遷移)が進みやすいので、土壌をかく乱するなどして、環境を維持しているそうです。
ネット上の記事で、「土をかく乱しているけど、ニッポンハナダカバチは大丈夫か?」と心配している方がいらっしゃったようですが、そういうことだったんですね。

現場には、10時前には着いたんですが・・・。
全く姿が見えません。
穴はそちこちに見当たるんですけどねぇ。

こっちなんかは、最近、掘り返したようで、色の異なる砂が手前に残ってますねぇ。

しかしこれは、今、子育てをしている穴ではなくて、成虫が出てきた穴なのかも知れません。

11時頃から羽音が聞こえ始め、12時頃には、多数の個体が飛び交い始めました。
しかし、縄張り争いをしているようで、お互いに地面に止まることを許しません。

ブンブカ、ブンブカ、飛び回ってはいるんですけどねぇ。
全然、近くに来てくれませんし、止まってもくれないので、ほとんど撮影出来ませんでした⤵

前回の記事から3年。
ホントは、「鼻高」の由来となった、上唇が長い写真を撮りたかったんだけど、時期が悪かったかなぁ?
営巣のピークなら、あるいはチャンスがあったかも。
今月中、もう一回、撮影に行きたいと思います。

レッドデータブック:絶滅危惧Ⅱ類(全国・茨城県)
分類:ハチ目ドロバチモドキ科(ギングチバチ科?)
体長:20~23mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   海岸・河川敷(~200m?)
成虫の見られる時期:7月上旬~8月中旬

エサ:成虫・・・花の蜜
   幼虫・・・成虫の狩ってきたハエ類
その他:柔らかい平らな砂地に、深さ30㎝ほどの穴を掘って営巣する。
    海岸や河川敷の良好な砂地の減少に伴い、絶滅が危惧されている。
    成虫はハエ類を狩り、麻酔をかけて幼虫の餌にする。
    随時給餌をして子育てを行う、前家族性を示す。
    ファーブルも「昆虫記」において、近縁種の生態を記録している。
    上唇が、細く三角形状に前に突き出すことから「鼻高」。
    前脚は扁平で幅広く、砂を掘るのに適している。
参考:国立科学博物館
   レッドデータブックとちぎ
   ishida式
   一期一会

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