KONASUKEの部屋

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ヤマトイシノミ?20200829

2020年11月15日 | イシノミ目
ヤマトイシノミ?

イシノミ目は、湿った岩陰などで良く見られる、翅を持たない昆虫(無翅昆虫)の仲間。

危険を感じると、腹部を地面に叩きつけてジャンプするため、※1蚤(ノミ)に喩えられたのでしょう。

全体的な形は※2シミ(紙魚)に似ています。
腹端に一本の尾糸と一対の尾毛を持つ点、全身が鱗粉で覆われている点も、シミ目に似ています。

しかし、より祖先的な形態を残す、生きている化石です。
口には脚のような器官(小腮髭)があるし、胸の三対の脚の他に、腹にも脚状のもの(脚基突起)があります。

さらに、凄い能力も。
・成虫になっても脱皮し、失われた脚や触角が再生する。
・成虫になってから2~3年生きる。
・高温・低温にも極めて強い。
・水分は口から摂らず、夜露などを腹部から摂取する。
・交尾器を持たず、♂は糸を分泌して上に精液の滴を置き、複雑な配偶行動で♀を誘導して、生殖口から吸収させる。
・・・何とも不思議でチャ~ミングな虫なのです♡

※1:現在では、犬猫でも飼っていなければお目にかからない、ノミ目の昆虫。
   哺乳類の血を吸い、刺されると非常に痒い。
   発達した後脚を持ち、跳ねて逃げる。
   もしノミが人間大だったら、東京都庁を飛び越えられるという(!)
   実は高等な昆虫で、完全変態する(蛹になる)。
※2:シミはKONASUKEが子どもの頃、古い本の間なんかに居て、本の糊を食べていた虫。

腹端背面の拡大写真。
矢印部の一対の黒紋と、中央にわずかな黒紋があるという。
「?」部がそれか?
ヒトツモンイシノミでは、中央に大きな黒紋があるとのこと。

分類:単関節丘亜綱イシノミ目イシノミ科ヤマトイシノミ亜科
体長:10~13mm
分布:北海道、本州
   平地~山地
成虫の見られる時期:4~11月
          越冬形態?
エサ:コケ、藻類、地衣類
その他:鱗粉に覆われ、茶褐色、白色、灰色、黒色の複雑な模様がある。
    色彩変異が著しい。
    触角と尾糸は体長よりも長い。
    腹端背面には、一対の黒紋と、中央にわずかな黒紋がある。
    (ヒトツモンイシノミでは、中央に大きな黒紋がある。)
    東日本で普通に見られる。
    湿気のある雑木林の薄暗い石や倒木の下、落葉の下などに生息する。
    薄暮・薄明の時間帯に活動する。
参考:虫ナビ
   昆虫エクスプローラ
   TAKAO599MUSEUM
   そよ風のなかでPart2
   自然観察大学ブログ
   Wikipedia


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