KONASUKEの部屋

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フタヤマエダシャク♂20210603

2021年11月18日 | チョウ目
フタヤマエダシャク。

前翅外横線は、二回、外側に湾曲し、二つの山状になります。
クロクモエダシャクとかリンゴツノエダシャクにも似たような色合いの個体がいますが、前翅外横線の湾曲は一回のみです。
ナカウスエダシャクは、前翅外横線が二回湾曲して似ていますが、後翅が一色なので区別できます。

触角が櫛歯状なので、♂、ですね。

①前翅内横線:黒色
②前翅中横線:不明瞭
③前翅外横線:黒色でⓐ外側に二回湾曲してふた山をなす
 ⓑ前翅内横線の内側、外横線の外側は薄い赤褐色
 Ⓒ後翅は2色
④♂触角は櫛歯状(♀は糸状)

分類:
チョウ目シャクガ科エダシャク亜科
翅を広げた長さ:
31~39mm
分布:
北海道、本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
5~7月、9月(年2化)
幼虫で冬越し(齢数不明)
エサ:
成虫・・・花の蜜など
幼虫・・・アカマツ、クロマツ?
その他:
体、翅とも地色は灰褐色で、前・後翅に黒色の内横線、外横線がある。
前翅内横線の内側、前・後翅の外横線の外側は薄い赤褐色。
(前翅の中央と後翅外横線より内側が広く白色の型、および中間型がしばしば見られる。)
この色合いは、アカマツの樹皮上で保護色となるようだ。
前翅外横線は二度、外側に湾曲し、二山をなす。
(リンゴツノエダシャク、クロクモエダシャクでは、湾曲は一度だけ。)
前翅外横線の形状はナカウスエダシャクに似るが、本種では後翅も2色。
(ナカウスエダシャクでは、後翅が1色。)
触角は♂が櫛歯状、♀は糸状。
2化の個体は小さい。
海岸の防砂林、防風林、植林地など植樹を含む各種樹林と林縁、公園、寺社林などで見られる。
夜行性で、灯火に飛来することも多い。
普通種で個体数も多い。
幼虫は各節の前方が緑色、後方が褐色のグラデーションで、アカマツの新芽に似ている。
終齢幼虫の体長は約35mm。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
渓舟の昆虫図鑑
北茨城周辺の生き物
YAMKEN明石の蛾達
あおもり昆虫記
富山県産蛾類博物館
フォト蔵


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