KONASUKEの部屋

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生物のこと、笠間のこと、時々政治

観た映画「ドラキュラZERO」

2015年01月10日 | 映画
ドラキュラっていうと、どうしても吸血鬼=化け物っていうイメージで見られがちだけど。
ワラキア(現在のルーマニアの南部)を、オスマントルコの猛攻から守った英雄なんだよな。
映画では、故郷を守るために、闇の力を借りようとした、という設定。

オスマントルコとの戦いのシーンで、狭い場所で戦う話があったと思うが、あれは実際にそういう戦いがあったらしい。
大軍のオスマントルコを身動きできなくさせ、ゲリラ戦をしかけて勝利したとか。
ドラキュラの妻が、高い所から落ちるシーンがあったけど、あれも実際に、そういう逸話があるらしい。

残っている逸話をうまく織り交ぜながら、独自の世界観を構築していて、感心する。

そもそも「ドラキュラ」ってのは名前ではなく、あだ名みたいなもの。
彼の父親が神聖ローマ帝国から「ドラクール」(ドラゴンの騎士)の称号を得て、その息子を意味するのが「ドラキュラ」という言葉なんだとか。
しかし、ヴラド3世(ドラキュラのこと)は、オスマントルコの兵士や、国内での敵対勢力を串刺し刑にするなど、残虐な行為をしたため、「ドラキュラ」=「悪魔の子」という解釈になってしまったらしい。
また、ハンガリー王国によるプロパガンダもあったようで、相当、実像がゆがめられていると見るべきだろう。

史実のヴラド公は、中央集権化をすすめ、直轄軍を組織し、恐怖政治を推し進めるあたり、日本の織田信長と似ていると思ったことがある。
生きていた時代には、100年ほどのずれがあるが。
ヴラド公には、戦死したとする説の他に、敵対する貴族による暗殺説もある。
やはり、こういう人物は、恨みを買いやすいということなのだろう。
→ヴラド・ツェペシュ-Wikipedia
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