「ホットロード」観てきたよ

族の世界云々は、ちょっとついていけないけど、そこはメインテーマではないから、まぁ、置いとこう。

和希は、春山という、お互いかけがえのない存在に出会って、初めて、母親と正面から向き合うことができたんだろうな。

若い時って、親の悪いところを、なかなか許せない。
でも、「親だって、悩んで迷って間違える、ただの一個の人間だ」って気づいて、赦すことで、成長できるのでしょう。

一言で言ってるけど、それって、結構しんどい。
特に、和希みたいに、複雑な家庭環境の子どもには。
「親」っていうある種、絶対的な偶像を破壊して、現実を丸ごと受け入れなきゃならない。
こうあって欲しい、って、執着して、願っている限り、赦せないし、愛せない。
一定、突き放した方が愛せるって、何か、不思議な矛盾だ。

「ママ」は、子どものまま、成長が止まってるみたい。
和希に正面からぶつかられて初めて、「親」になれたのかも知れない。
「鈴木」は、多少、大人なのかな。
っていうか、和希に応えるために、ない言葉を絞り出すように答え、大人であろうとしているみたい。
まあ、そういう風に感じるあたり、オレがオジサンになった証拠なんだろうな。

春山は、「死ぬのなんか怖くねー！」とばかり交差点に斬り込んでたけど、和希と出会って、死ぬような目にあって、
「死にたくねぇ」
って、心から思ったんだろうな。
大切なものができたから。

オレはそこまで生に執着しているかな？
ちょっと疑問。