KONASUKEの部屋

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ヒメカマキリモドキ20200829

2020年11月03日 | アミメカゲロウ目
ヒメカマキリモドキ!♡
ついに、ついに来ましたよ!(笑)
例の公園のトイレ(一晩中、灯りが点きっぱなし)を見つけて以来、密かに期待していたのが、カマキリモドキ類との出会いでした。

前脚がカマ状で、頭も逆三角形で、首(実際には前胸)が長い。
カマキリっぽいので、「カマキリモドキ」。
実際には、ウスバカゲロウなどと同じくアミメカゲロウ目です。
従って、蛹になる完全変態です(カマキリは蛹にならない不完全変態)。

カマキリに擬態しているのかと思いきや、どうやら違うようです。

あまりにも体が小さくて、威嚇の効果はないでしょうね。
キカマキリモドキ ・・・体長約20mm
ヒメカマキリモドキ・・・体長8~14mm

背中側から。
黄色と茶褐色の縞模様は、どちかと言うと、アシナガバチなどに擬態していると思われます。

翅は透明で網目状。

カマキリに似た上半身の形態は、捕食者として有利な形に進化した結果、カマキリに似てきた、というのが真相なのでしょう(収斂進化)。

この昆虫は、幼虫の生態が面白いです。
詳しくは下記のデータをご覧下さい。

分類:アミメカゲロウ目カマキリモドキ科カマキリモドキ亜科
体長:8~14mm
翅を広げた長さ:23~24mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   丘陵~山地
成虫の見られる時期:6~9月

エサ:成虫・・・小昆虫
   幼虫・・・エドコマチグモなどの卵
その他:体は黄褐色で、茶褐色~暗褐色の紋がある。
    体色には個体変異がある。
    翅は透明で網目模様。
    前脚はカマキリに似た捕獲脚。
    顔は逆三角形。
    ハチに擬態していると言われるが、効果の程は良く分からない。
    キカマキリモドキに似るが、ずっと小型で、葉上で生活する点が異なる。
    ♀は♂より大きい。
    ♂の腹端には二股に分かれた器官がある。
    雑木林の林縁などで見られる。
    灯火に良く飛来する。
    偶然見つけるか、ライトトラップなどの灯火に飛来するのを待つしかなく、出あう機会は少ない。
    卵は、クサカゲロウの卵の柄を短くしたようで、葉裏などに多数産付する。
    孵化した幼虫は細長く、六本の脚を持つ。
    エドコマチグモなどを待ち伏せ、体に取り付く。
    産卵する機会を窺い、卵嚢に入り込む。
    脱皮してウジ状になり、クモの卵を食べて育つ(過変態)。
    終齢幼虫は3齢。
    繭を作って蛹化する。
    蛹は、口で繭を丸く切り開いて脱出し、ぶら下がれる場所に移動して、羽化する。
    ※このように歩き回ることが可能な蛹を「ファレート成虫」という。
    成虫になるのは、ほんの僅か。
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400②(文一総合出版)
   虫ナビ
   昆虫エクスプローラ
   ムシミル
   ishida式
   昆虫ある記
   一寸の虫にも五分の魂
   Wikipedia

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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2020-11-03 07:20:37
アミメカゲロウ目なのですね。初めての出会いです。ヒメカマキリモドキの名前も面白いです。
返信する
kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2020-11-03 10:19:45
コメントありがとうございます。
アミメカゲロウ目には、他にもヘビトンボとかツノトンボとか、変わった名前、生態のものが多くて、面白い分野です(笑)
返信する

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