KONASUKEの部屋

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クリオオアブラムシとクロクサアリ20181002

2018年11月01日 | 昆虫
クリオオアブラムシとクロクサアリ。

普通、クリオオアブラムシにつくアリと言えば、トビイロケアリと相場が決まっているのだが。
クリオオアブラムシは4~5mm、トビイロケアリは2.5~3.5mmで、小さすぎるし、外見も異なるように感じる。

フォルムからいうとクロクサアリではないか?と思ったのだが。
クロクサアリは、関東ではヤノクチナガオオアブラムシやクヌギクチナガオオアブラムシの甘露を、エサにしているという。
しかし、画像のアブラムシは、どう見てもクチナガオオアブラムシの類ではなく、クリオオアブラムシである。

どうやら、クリオオアブラムシは、クロクサアリとも共生するらしい。

クリオオアブラムシのデータ
分類:カメムシ目アブラムシ科オオアブラムシ亜科
体長:4~5mm
分布:全国
   平地~低山
成虫の見られる時期:4~6月、10~11月
          有翅成虫は6月頃。
          卵で冬越し
エサ:クリ、コナラ、クヌギ、ミズナラ、カシワなどの若い枝から吸汁する
その他:無翅胎生♀は黒色、大型で体毛が多い。
    有翅胎生♀は黒色で、白い斑紋がある。
    脚は長く黒い。
    晩秋に多数の産卵♀が、幹の株元近くに、卵をまとめて産む。
    トビイロケアリ、クロクサアリ、アカヤマアリなどが共生するが、土莢(どきょう※)は作らない。
    ※土などによるアブラムシの隠れ家。

クロクサアリのデータ
分類:ハチ目アリ科ヤマアリ亜科ケアリ属クサアリ亜属
体長:働きアリ4.0~5.0mm、女王アリ6.0mm
分布:北海道、本州、四国、九州
成虫の見られる時期:春先~厳冬期
          結婚飛行は6~7月
エサ:アブラムシの甘露、昆虫の死骸
その他:名前の由来は「草蟻」ではなく「臭蟻」で、山椒のような臭いがするという。
    アメイロケアリ亜属の種に一次的社会寄生する。
    関東地方ではヤノグチナガオオアブラムシやクヌギクチナガオオアブラムシの甘露をエサとするとされるが、クリオオアブラムシの甘露も利用するようだ。
    分類については、議論がある。

参考:日本産アリ類画像データベース
地方独立行政法人北海道立総合研究機構/森林研究本部/林業試験場
   ありん工房
   茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫(文一総合出版)
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