モデルで女優の桐谷美玲さんが公式インスタグラムで、「もともとの視力は0.06でコンタクトやメガネが無いとなにもできなかったの。1週間後の検査では1.5まで回復していました」と、手術が無事に成功したことを報告されています。
前回の当院の配信では、有水晶体眼内レンズ挿入術の目的は、眼鏡やコンタクトレンズを不要、あるいは使用頻度を軽減することです。完全に眼鏡やコンタクトレンズを不要にすることを保証する治療ではないことをお伝えしました。
合併症とは異なるかもしれませんが、「患者さんの満足度と、医学的成功は必ず一致しない」点を理解されていないと、手術は成功していても患者さんとしては満足に至らない場合があります。
当院では、ICL(Implantable Collamer Lens)、IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)の2種類を主に使用しています。有水晶体眼内レンズの利点は視力回復が早いこと、見え方の質が良いこと、強度の近視や遠視、乱視の矯正ができることなどです。
手術は角膜のふちを小さく切開し、そこから眼内にレンズを挿入します。切開部は通常、無縫合で自然にふさがりますが、1~2針縫合することもあります。手術は局所麻酔で行われ、手術時間は両眼で約20分ほどです。
ほとんどの方では手術翌日~3日で視力回復を実感できますが、安定するまでには約1ヶ月ほど様子見ていただくようお伝えしております。しかし合併症を生じた場合には、それ以上かかる場合もあります。
100%安全が保障される手術は存在しません。
次回は、具体的な医学的合併症についてお話しさせていただきます。
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