昨日に引き続き自転車のお話し。 最近、自転車をめぐる環境が騒がしくなっている。 エコや健康といったキーワードの元に、自転車がブームであるみたい。 が、それにつれて自転車の関係する事故が急増しているらしい。 今日も身近な方の自転車事故の報を耳にし、自転車を愛する者として心が傷んだ。 こうなると事故を防ごうとする動きが出てくるのは当然だが、問題は方法だ。 まずは法律を整備して、取締を強化する事に優先順位があるようなのだ。 もちろんそれは必要な事だし、大切な事だと思うのだが・・ 自転車経験者としての私見ではあるが、この方法では事故は減らないと感じる。 今の日本に自転車が安心して走れる道路は皆無に近い。 その状況で規制を厳しくしても現実的な対策にはならず、混乱が生じるだけだ。 また、自転車の良さである機動力を損なわせる規制であれば、 結局は守られない無意味なものになってしまうだろう。 そうした観点から、自転車事故を減らすには、道路の改善などの インフラ整備が最重要だと思う。 自転車は車両としては圧倒的な弱者であると同時に、 歩行者や他の自転車に対しては凶器になり得る。 レーサーは、下り坂ともなれば80Km/h 近く出るのだ。歩道は危なくて走れない。 かといって車道も危ない。 お婆さんのママチャリは車道を走れるか? 無理でしょう。 血気盛んな若者がママチャリで歩道を爆走することは、う~ん・・有り得るか? 逆に、お婆さんがレーサーに乗ったらどこを走る? 車道か? そもそも、車道を走るべきチャリとそうでないチャリの判断はどこで行うのか? 自転車事故の増加は、長い間自転車の存在を曖昧に扱ってきた結果だと思える。 事故対策には、時間とお金をかける覚悟が必要だ。 自転車が手軽で便利で、環境に優しく、楽しい乗り物であり続ける事を祈る Ken坊愛車のエンコちゃん↓