お姉さんの目は確かに微笑んでいた。
Ken坊、思う。
「あぁ、このお姉さんになら命を預けても良さそうだな」
Ken坊の顔に目隠し用のタオルがかけられる。
お姉さん、言う。
「痛かったらおっしゃって下さいね。あ~ん」
Ken坊、クチを開く。
ぎゅぃーん、ガリガリガリ、ぎぎぎぎぎー!
うぉおおお、痛ぇ! 振動が頭蓋に響く。
そこは歯ぐきだってばぁー!
痛かったら言えといっても、開いたクチに
大工道具みたいの突っ込まれてたら言うに言えない。
目隠しをされているので、表情で窮状を伝える事もできない!
おぉ、タオルの糸が鼻の穴に!
くすぐったいぞ! くしゃみが出そうで苦しい!
おかぁさーん!!!!
処置が終わった後も、お姉さんは微笑んでいた。
その目は、「なんか文句ある?」 と言っている様にも・・?
「次回の予約はいつになさいますか~(微笑み)」
うーん。 まだ先は長そうだ・・・