上に兄が二人いて下に弟が一人。
みんなヤンキーで弟はかなりのヤンチャ者。
兄のリーゼントにはこだわりがあるらしくセットにかなりの時間がかかる。
で、登校までは椅子に座って寝てる。
もう一人の兄は無口で目付きが悪い。
スゲー田舎に引っ越してきて、引っ越し先の古い家にあったゴミを片付けて捨てていたら大量のファイルが出てきた。
つかわないので燃えるゴミに出したら、今朝ピンクのズボンと薄いピンクのヨレヨレのシャツを着て白髪はげ髭の強面のジジイが庭をうろついている。
誰?と訝しんでいると、奥の薄いガラス戸を叩き(こっちこい!)と弟に向かって言った。
弟は猫を抱きながらビビってる。
僕も知らん顔して中に入り、兄二人が座って寝てる椅子の奥にあるソファに隠れるように座る。
リーゼントにこだわりのある兄の頭が後ろにカクッと倒れていて僕の頭と接触さして兄が起きた。
僕は学校までは駅から電車で行き、帰りは乗った駅り通過して二駅先のデパートでバイトしている。
ビビってる弟はビビりながらジジイについていくと、残ったファイルをかき集めて燃やしている。
兄がジジイに話しを聞くとファイルを燃えるゴミに出したことで集落全体にペナルティが課せらてしまったようで皆怒ってるらしい。
なのでファイルは燃えるゴミに出さないで燃やすようにとのこと。
弟と兄二人は自転車で坂を登った中学校と坂をくだった高校へ通ってる。
僕に手伝えと兄が言うが、電車の時間が迫ってるので無理と言うとそうかと言ったので家を出た。
田舎なので周りに何もなく、ファイルを焼く煙が遠ざかる家の奥から見える。