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三井造船(株)が印南町内に風力発電計画 〈2015年7月3日〉

2015年07月03日 08時30分00秒 | 記事

写真はイメージ



 印南町樮川、羽六地区に印南風力発電事業を計画している三井造船(株)=本社・東京都中央区=は県に林地開発許可申請中で、許可が下り次第、平成30年度からの売電開始を目標に風車の設置工事などに取り組むことにしている。自然エネルギーの普及が進む中、町内には平成25年に設けられたメガソーラーがすでに稼働しており、町は「時代に即した施設で再生可能エネルギーの普及につながる」と話している。

 同社は印南町とみなべ町を結ぶ黒潮フルーツライン沿いの樮川と羽六両区にまたがる山中に平成21年から発電事業計画を進めてきた。計画では町と樮川区所有の土地27・2ヘクタールに出力2000キロワットの風車を13基、連係変電所1カ所を設けるほか、町内に管理事務所1棟も設ける。13基がフル稼働した場合、年間約6000万キロワットの発電能力がある。
 すでに計画地及び周辺で実施した環境影響調査結果を記した環境影響評価準備書や環境影響評価方法書の縦覧を終えているほか、計画予定地となる樮川、羽六区で住民説明会を開き、区有地に設置される樮川区は昨年11月に開いた臨時総会で計画の推進を決めた。両区から賛同書が提出され、今年2月には同社が町と環境保全協定を締結した。今年度に入り、林地開発許可申請書を提出、県で審査が行われている。
 秋までには審査結果が出る見込みで、同社は許可が下りれば年内に風車を搬入するための進入路工事に着手、平成29年夏に風車を搬入して設置工事にかかり、30年5月をめどに事業を完成し売電を開始したい考えだ。
 風力発電事業が計画通り稼働となれば町には固定資産税が入る。風車の耐用年数は17年とされており、1基約4000万円で稼働から17年間で約5億2000万円の税収が見込め、再生可能エネルギー普及だけでなく、税収面での効果も期待できる。


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