第97回全国高校野球選手権和歌山大会が9日に県営紀三井寺球場で開幕する。天候が気になるところだが、予定通りなら正午に開会式が行われ、日高の大山直矢主将が選手宣誓の大役を務める。昭和57年の南部以来33年ぶりの夏甲子園に期待がかかる日高勢は、昨秋の近畿大会出場、春季大会準優勝校の日高中津が優勝候補に挙がる。トップを切って大会3日目の第1試合で日高と和高専が激突。昨夏の経験者が多い日高と、ここ数年力を付けている和高専の好ゲームが期待される。各校の監督に大会に向けての意気込みを聞いた。
日高勢は、11日に予定の日高-和高専戦を皮切りに、12日に南部が耐久、日高中津が初芝橋本、13日に紀央館が高野山とそれぞれ初戦で激突する。
日高勢同士の日高-和高専の一戦は、県下でもトップレベルの攻撃力を誇り、ダークホース的な存在の日高に対し、昨夏は優勝校の市和歌山を苦しめた和高専がどのような戦いぶりを見せるか。2年前の準優勝校・南部は実力校がひしめくAゾーン。昨夏31年ぶり4強だった紀央館は主力選手が残り、昨年以上の成績を狙う。日高、和高専、紀央館は同じゾーンで、勝ち進めば3回戦でぶつかる。
智辯和歌山と並んで優勝候補に挙げられる日高中津は、12日の第4試合に登場。初戦で初芝橋本と対戦する屈指の好カードで、上位を狙う日高中津にとっては初戦の戦いぶりが大きな鍵を握る。
大会に向けて各監督の思いを聞いた。(登場順)
日高・井口将克監督
経験も十分で力的には十分やれるチーム。守りから攻撃のリズムを作り、確実に点を取っていく。先は見ない、まずは初戦突破。
和歌山高専・田中智也監督
打線、投手陣とも上り調子で、万全の体制で初戦に臨める。秋以降、日高に練習試合で4連敗しているのでリベンジして6年ぶりに校歌を響かせたい。
南部・岡純平監督
3年生が少ない4人でのチームになるが、積極的なプレーを心がけたい。初戦に自分たちの力を出し切り、勢いづけて勝ち上がりたい。
日高中津・垣内邦夫監督
天候不良で調整が難しいが、どこも同じ。普段通りのプレーをして一戦一戦、勝ち抜いていきたい。投打ともに上り調子で大会が本当に楽しみだ。
紀央館・加藤陽一郎監督
雨で調整が難しい中、今までやってきたことを信じ大会にのぞみたい。県予選では一つでも高い位置に上がれるよう、全力で頑張りたい。
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