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訪中団報告会で二階会長、程大使が交流促進誓う 〈2015年7月28日〉

2015年07月28日 08時30分00秒 | 記事

二階会長、程大使(後列右から)と日高高校生
後列左は上田優人校長

劇曲学院生が中国の伝統芸能を発表


 自民党の二階俊博総務会長(76)=御坊市島、当選11回、志帥会(二階派)会長=が率いた「日中観光文化交流団」報告会は26日、御坊市民文化会館で開き、市民ら900人が来場。二階会長、程永華・中国駐日特命全権大使が活発な民間交流を通じて友好関係を改善、強化することを誓い合った。大連市の大連第16中学校との姉妹校締結で訪中団に参加した日高高校生徒会代表がプレゼンテーション、箏曲部代表が箏曲を発表したほか、中国劇曲学院17人が伝統芸能を披露し友好親善を深めた。

 二階会長は、北京市の人民大会堂で開いた交流大会で習主席が重要講話を述べたことに「日中友好に尽力した先人たちの名前を挙げ、日本との友好をもっと広めていくという決意を感じた」と述べた上で「日中は切っても切れない関係。ちょっとしたことで左右されず、信念を持って友好促進に努めたい。より一層、両国民が仲良くし、互いの国を尊敬し、子々孫々、世々代々に良い関係をつなぐことが我々の責任であり、義務だ」と日中友好の重要性を強調した。
 さらに「今回の訪中は誰が考えても大成功だが、それを嫌う人もいる。政治にもジェラシーがあり、困ったものだ。日中友好は間違いのない道であり、誰からも文句を付けられる筋合いはない。清華大学、東北財経大学で講演した際に『日本は戦争が好きな国ではない。平和を愛している』と話したが、皆さんとともに手を握り、力を合わせ、力の続く限り、日中友好、世界平和の道を歩んでいきたい」と誓った。
 程大使は「二階先生の友好の信念は一貫してぶれないし、有言実行の行動力には敬服している。今回の訪中は友好の輪をさらに広めるための大きなステップになった。中国と日本は引っ越しできない隣国で文化の共通点、2000年の交流の歴史がある。中国は日本を重視しており、大切な隣国として安定した関係を築いていきたい。協力のパートナーとして戦略的互換関係を進め、歴史を鑑み、未来を切り開きたい」と友好促進を呼びかけた。
 二階会長が平成14年に1万3000人を率いた国交正常化30周年記念日中友好文化観光交流事業の際、参加者全員が万里の長城で記念植樹したことに「私も参加したが、再度、皆さんが中国を訪問し、木がどれだけ成長したか、確かめていただきたい。二階先生が示してくれたこの新しい夢が実現するよう互いに努力したい。双方向の民間交流を拡大し、それを通じて両国の平和的な友好関係を高めていきたい」と結んだ。
 垂秀夫外務省外務大臣官房総務課長が岸田文雄外相のメッセージを代読。この中で岸田外相は、二階会長が訪中時に中国の高校生500人を日本に招待することを提案したことに「二階会長と相談しながら進めている。和歌山県も訪れる予定」と明かした。志帥会副会長の林幹雄衆議院議運委員長らも挨拶。管内町長や県議のほか、張西龍・中国国家観光局東京駐在事務所首席代表、来夏の参院選に出馬する大江康弘前参議院議員も出席した。

日高高校生が箏曲演奏と報告
劇曲学院(中国)伝統芸能発表も

 日高高校生徒会代表の稲葉真実さん(3年)黒祖友夏さん(同)丸井瑞穂さん(同)が訪中の様子をプレゼンテーションし、箏曲部代表の山崎美緒さん(同)保田穂香さん(同)赤松亜優美さん(2年)荒井梨菜さん(同)が箏曲を演奏。今後の交流促進へ決意を新たにした。
 中国劇曲学院は中国で唯一、劇曲を専門とする大学で京劇教育の最高機関。一瞬にして顔が変わる「変臉(へんめん)」と言う技が飛び出す京劇、優雅な舞踊など中国の伝統芸能を40分間披露し、大きな歓声と拍手を受けた。


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